サローネン指揮ロス・アンジェルスフィルハーモニー演奏会
松岡究です。今日は久しぶりに演奏会を聴きに出かけました。場所はサントリーホール。
曲目
ストラヴィンスキー:花火
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ(1947年版)
ドビュッシー:交響詩「海」
ラヴェル:ボレロ
指揮 エサ・ペッカ=サローネン
今までサローネンは何回か来日してるのですが、一度も聴けずじまいで今回は何としても聴きたかった指揮者です。期待を裏切らない素晴らしいコンサートでした。
どの曲もどの演奏もピアニッシモからフォルティッシモまで全く濁りの無いサウンドを作り出しているのが、彼のロスフィルに対する大きな功績なのではないでしょうか。そしてどこも明晰で考え抜かれた表現とスマートでダンディーとも言える彼のスタイルは、現代そのものの投影されたものと言ってもいいかもしれません。オーケストラの鳴り方としては大変おとなしい感じがするものの、決して表現を抑えているのではなく、北欧的(透明性として)と形容したくなるような透き通った音がホールを満たしているんです。打楽器の音までが各楽器と交じり合ってひとつ大きな有機体を形成しているような印象を持ちました。
プログラムの中で白眉だったのが、ドビュッシーの「海」。彼の表現は精緻な水彩画(決して油絵ではなく)のようで、最初の出だしからピアニッシモの中にコントラストがあって、思わず引付けられました。何だか不思議な体験!
他の演奏も素晴らしかったのだけど、アンコールの「メリザンドの死」(多分)が絶品。こういったメロディックな曲もその和声の組み立て方から旋律の歌わせ方まで素敵と言う言葉がぴったり。
ロスフィルとの蜜月時代は今シーズンで終わりとか。大変残念ですが、今度はもっと凄いオケでサローネンの世界を聴きたいです。
hakaru matsuoka

最近のコメント