ベルリンの友人佐藤雄平さんが完全帰国されました
松岡究です。ベルリンで大変お世話になった私の友人佐藤雄平さんが、今日ベルリンテーゲル空港からアリタリア航空で完全帰国されました。勿論1歳の華雄君と奥さんのカタリーナさんも一緒です。
彼の実家は山形県ですが、しばらくはそちらに滞在して日本での活動を始められるそうです。是非彼を応援してやってください。リリコ・レッジェーロのテノールです。
hakaru matsuoka
松岡究です。ベルリンで大変お世話になった私の友人佐藤雄平さんが、今日ベルリンテーゲル空港からアリタリア航空で完全帰国されました。勿論1歳の華雄君と奥さんのカタリーナさんも一緒です。
彼の実家は山形県ですが、しばらくはそちらに滞在して日本での活動を始められるそうです。是非彼を応援してやってください。リリコ・レッジェーロのテノールです。
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松岡究です。今日は久しぶりに友達のことを書きます。名前は西山雄太君。彼はコーミッシェオパーのヴィオラ奏者です。名前こそ日本人ですが、ドイツに生まれ育った彼はどちらかと言うとドイツ語のほうがネイティブ。うらやまし~~~!!!
彼のお父様は初めアーヘンの劇場で弾かれた後、ウルムの劇場に移り、そこで35年間ヴィオラを弾かれたそうで、今年めでたく定年退職をされたそうです。ご両親は気さくで飾らない大変素晴らしい方で、私はいっぺんにファンになってしまいました。
西山君はまだ若くて33歳。ミュンヘンのコンセルバトワールと音楽大学を終了した後、コーミッシェオパーのヴィオラ奏者として契約。その傍ら今度はベルリン芸術大学(UDK)に入学。この前の金曜日にその終了演奏会があって、友情出演でキンボーさんが指揮をしてバルトークのヴィオラ協奏曲を見事に独奏し、その場で教授から、合格通知をもらったそうです。その場でもらうなんて、めったに出来ることではありません。
私は前日のリハーサルを聴かせてもらいましたが、大変良い音で朗々とバルトークを弾いていました。生憎当日はケント・ナガノを聴きに行くことにしていたので、当日は聴けなかったんですが、前日の様子からすると素晴らしい演奏になったに違いないのです。キンボーさんが「俺のせいでこいつが落っこちちゃったら、と思うと俺のほうが手が震えた」なんて言ってましたが、きっと素晴らしいサポートをしたに違いありません。
そしてその翌日のリゴレットの後、西山君とその後両親そしてキンボーさん、西山君のかわいいお弟子さんの6人で会食を楽しみました。(僕は押しかけたんですけど)
hakaru matsuoka
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松岡究です。今日は昨日ちょっとご紹介したように、ベルリンコーミッシェオパー管弦楽団で第2コンサートマスター(ミストレス)を務めていらっしゃる米沢美佳さんをご紹介したいと思います。
私が去年の4月にここに来て研修員として初めて見たオペラが、ブリテンの「アルバート・へリング」でした。このオペラはオーケストラが舞台とピットに分かれてやる趣向になっているのです。舞台上のオーケストラは勿論衣装を着けています。そしてその舞台上のオーケストラの一人がやたらにうまいのをこの私が見逃すはずはないでしょう。私は「あのヴァイオリンうまいなあ、もう弾き方から違う!誰がやってるんだろう?でもなんか、東洋人のような顔してるなあ。」と、休憩時間に劇場張り出されているキャスト表を見ると、Mika Yonezawaと書いてあったんです。「あ、日本人だ!このオケの団員なのかな?」 私の最初の出会いはと言うか、一方的な出会いですがこうやって始まりました。そして3週間くらい経った時、例のチャイコフスキー「エフネギー・オネーギン」のオーケストラ練習が早くも始まりました。私は立ち稽古とオケの稽古を掛け持ちして見に行っていたのですが、そこで米沢さんを発見しました。「あ、やっぱりここの団員なんだ。」 何日か過ぎた頃、向こうから「こんにちは」と声を掛けてくださったんです。「何か困ったことがあったら、いつでも言ってきてください」との温かい言葉!「ああ、いい人だなあ」と感激しました。(でもすぐに「助けてください」なんてそんな甘えたことは言いませんでしたよ。)彼女はとてもざっくばらんと言うか明るくて物怖じしない性格の方なんです。
その後色々お話しするようになったんですが、実は先日彼女の自宅にお招きいただいたんですね。勿論彼女はもうちゃんと結婚してらっしゃいます、はい。そのお相手はここのオーケストラの主席ソロチェリストのクライフ・カルナリウスさんです。(この方のチェロも抜群にうまい!すばらしい音色の持ち主です。)暫くぶりの休日だったとのことで、自宅で手巻き寿司などをご馳走になりました。ベルリンでしかもこういった家庭で日本の味を味わえるなんて、贅沢ですよね。日本語の達者な2人のお嬢さんもいらして、これまたびっくり。上の8歳のお嬢さんはもう立派なバイリンガル、下の3歳のお嬢さんはむしろ日本語の方がうまいんです。
そんな米沢美佳さんは、昨日はコンサートミストレスとしてピットインしておられました。私は3階のピットが見える天井桟敷みたいなところでいつも聞いていますが、いつもピットから手を振ってくださいます。曲の後半、その彼女が慌ててピットを出て行くんです。「きっと弦が切れたんだ」と自分勝手に思っていたところ、びっくり仰天!スーツとパンツルックに着替えて、颯爽と舞台に出てきてソロを弾かれたんです。僕は初めて彼女のソロを聴いたんですが(いつもはアンサンブルや、オーケストラの中でしか聴いたことがなかった)、その音色は大変美しく瑞々しく、そしてピリッとした凛々しい音楽。思わず「かっこいい!」と心の中で叫んでいました。
このご夫妻はトリオもなさっていると言うことなんです。しかしお二人とも専属でいらっしゃるので、劇場がOFFの時が主な活動時期になってしまいますが、劇場があるときも、時間を作り出してトリオをなさっていると言うことです。また、凄いのは、米沢さんは古楽器も弾かれるんですね。そして古楽器のアンサンブルも最近結成なさったばかりです。(多分その古楽器に対する理解が昨日の名演を作り出していたんだろうと思います。)時々里帰りなさっては、いろんなところでトリオの演奏会をされているようです。
皆さんもこういうすばらしい方がいらっしゃると言うことを記憶していていただけたらと思います。
hakaru matsuoka
追伸:プロフィールの公開にやっとあいなりましたので、見てやって下さい。
松岡究です。以前ベルリンの友達として田辺とおるさんをご紹介しましたが、今回は私が本当に一番頼りにしてる人をご紹介します。それは佐藤雄平さんと仰います。彼は私が研修しているベルリンコーミッシェオパーの合唱団員をなさっていらっしゃいます。コーミッシェオパーには5年ほど前から在籍されていますが、それまではいろんな地方の劇場の専属歌手をなさっていました。コーミッシェでは合唱だけでなく、もともとがソリストですので、色々なオペラでソリストとしても出演なさっています。
彼は何を隠そう田辺さんの紹介で知り合いました。その最初に出会ったのは私がアパートを探していた不動産屋だったんです。そう、初対面にもかかわらず通訳をしてくれたんですね。それだけじゃないですよ。車で「IKEA」というこちらの大塚家具みたいなところに連れてってくれて、ベッドや机を運んでくれたり、洗濯機を一緒に買いに連れて行ってくれたり、そう、食器やいす等も頂きました。何から何までお世話になりっぱなしで私は彼に足を向けて寝れないんです。
男前で気持ちも優しいし、声はとても綺麗なリリコ・レッジェーロなので日本で歌っていたらさぞかし女性ファンが沢山出来ただろうって思います。その彼が、日本に帰る決心をなさったんです。来年の春から、郷里の山形を中心に東京でも仕事をなさるらしいんですね。彼は去年再婚したばかりで、お相手は勿論ドイツ人の方です。オパーでバレリーナをされていて、オパーのバレーが解散になった後はある会社の社長をなさっているというキャリアウーマンです。その2人の間には去年佳雄君というお子さんが生まれました。かわいいですよ!また彼もドイツ語・イタリア語がペラペラなんですね。おまけにタンゴの先生でもあるんです。こちらでも教えていらっしゃいます。勿論奥さんも得意ですよ。元バレリーナですから踊るのはお茶の子さいさいというわけです。二人でタンゴを踊っていらっしゃるわけです。凄いご夫妻でしょう!いったいいくつ才能を持っているんでしょう。
彼が日本に帰ったらどうか皆さん彼のことを応援してください。ココロから宜しくお願い致します。
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松岡究です。昨晩はたいへんたのしい時間を過ごしました。ベルリンに在住の勿論私の友人でもある、バリトン歌手の「田辺 とおる」さんと、かれこれ4時間以上食事をしながら音楽談義に花を咲かせました。ちょっと紹介すると、彼は今45歳ですが、18歳でヨーロッパに単身やってきて、まずザルツブルグのモーツアルテウム音楽院にフルート専攻で入り、その後彼の伝説的なテノール歌手・山路芳久さんにめぐり会って声楽を始めます。もうその時にはフルーティストではなく声楽家になろうと決めていたらしく、山路さんの師匠の疋田先生を頼って、武蔵野音楽大学に入りなおしそれを卒業なさってからまたヨーロッパへ旅立ち、色々な劇場の専属歌手を勤められて、今日に至っている方です。ご自分でキャラクターバリトンと、あるいは自分は「芸人」であると仰っておられるように、大変個性豊かな、そして頭脳明晰な方です。勿論ドイツ語はぺらぺら以上、イタリア語も難なくこなし、彼の有名な映画(渡辺謙主演)の、何でしたっけ?のドイツ語スペイン語フランス語の吹き替えを担当した語学のスペシャリストでもあります。「ラスト サムライ」でした。
彼との話の中で、シューベルトの話になったとき、指揮者の間でも昔から大問題になっている「アクセントなのかディミヌエンドなのか」ということ、あるいは3連符と付点音符が同時に存在した時の演奏法などに対して、指揮者の僕の方が勉強になるような含蓄を持ってらっしゃるんですね。そういえば、昔、サバリッシュがN響とベートーベンの7番をやったときに、是非アンコールをとN響からお願いされて、サバリッシュはわざわざディートリッヒ・フィッシャーディースカウに電話されて、「ベートーベンの7番の後に演奏できるアンコールはないか?」との質問に、「それは何もない」と答えられたとか。勿論サバリッシュはアンコールはしなかったそうです。つまり田辺さんもディースカウと同じように大変うんちくのある方なんです。
その彼が2月28日に横浜の神奈川区民センター かなっくホール(045-440-1211)にて、シューベルトの「冬の旅」全曲を歌われるそうです。値段は4000円。交通手段は京浜東北線「東神奈川」、京浜急行「仲木戸」下車。その演奏会のお知らせはこちらからご覧になれます。http://homepage1.nifty.com/opera/2006_0228.htm です。
今回歌われた後に、ドレミ楽譜から自分が今回校訂した、「冬の旅」を出版なさるそうです。またプログラムの原稿も見せていただきましたが、これを当日買うだけでも価値があるんじゃないかと思います。若し皆さんの中に興味をもたれた方がいらっしゃるなら、是非行かれることをお勧めします。
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