松岡究です。もうすぐ参議院選挙ですが、日本ではどういった情勢なのでしょうか?日本を離れて住んでいると、そういった生のと言うかダイレクトに情勢を皮膚感覚的に感じるのはちょっと難しいですが、その反面日本と言う国が良く見えてくるのは外国に暮らすことの面白い一面だと思います。きょうから「気付き」と題して私の所見を述べてみたいと思います。
まず「政治」
安部総理が日本国憲法を見直すと言う発言をされていますが、それは9条に関することだといって間違いは無いのでしょう。
日本にいて、例えば「北朝鮮に拉致された人を返せ」といっても、北朝鮮は全く日本を無視した外交をしていますよね。中国は反日感情を国家的な教育として実行し、自分達の侵略行為は棚上げして(例えば毛沢東以下中国共産党は4000万人以上を虐殺したと言うのは真実です)、すぐに靖国問題や旧日本軍の行為を持ち出します。またアメリカは自分達の経済状況が悪くなるとイヌのように尻尾を振る日本(ちょっと言葉が過ぎていますが)に対して色んなものを買わせますし、すぐに圧力をかけてきます。こういったことがどうして日本人には不思議ではないのでしょうか?(でも日本にいるとこういったことはショウガナイと諦めたり、そうなんだとまるで不感症のように耳から耳へ通り過ぎてしまうところに怖さがあります)日本の外交はこういったことを、戦後60年もそのままに放置してきたと思わざるを得ません。日本がいくら平和的に話し合おうとしても、いくら謙虚に(日本の美学ですが)出たところで、鼻にも掛けられていないのが現実だと言うのが見えてきます。
どうしてこんなに日本は馬鹿にされているのでしょうか?今は日本外交が今まで散々言われてきたように「3流だからしょうがない」で片付けてはいけない段階のような気がするのです。ヨーロッパはある意味で成熟した考えを持っています。しかし、2度の世界大戦、資源のなさ、19世紀の栄光にすがってきた後遺症から斜陽の時期を迎えざるを得ませんでした。しかし、今日EUと言うものを結成し、今やアメリカドルを凌駕しつつあります。ヨーロッパ人はそういった意味で大変賢く自分達の道を切り開こうとしています。
翻って日本はどうでしょうか。確かに経済は世界的になりましたが、世界に対する発言力は一向に強くなりません。
伊藤貫氏の「中国の核が世界を制する」と言う本がありますが、その中でニクソンと周恩来首相の会談で「日本に核抑止力を持たせない。日本が独立した外交政策・軍事政策を実行できる国になることを阻止する。その為にアメリカは日本に米軍を駐留させておく」と言う密約があったと述べています。つまりアメリカが米軍を駐留させているのは日本をずっと骨抜きの状態にしておく事に他なりません。そしてほとんどの政治家がアメリカの言うことを聞いていたら、「核の傘」には言っていれば守ってくれると洗脳されているように見えてきます。同盟国とは名ばかりで、実際は自分達の覇権を維持するため日本を利用しているに過ぎないのです。
中国は日本を子供のようにしか扱っていないということがよくわかります。中国がまともに日本の言うことを聞いてくれたニュースを聞いたことがあるでしょうか?(そのニュースのほとんどは日本を全くバカにしている生地やニュースばかりだと思うのですが。)自分達に都合の悪いことが起きると決まって靖国問題や旧日本軍の行為を持ち出し、大騒ぎをします。しかしその間に中国は毎年軍事費を驚異的に増やし続け、後15年したらアメリカと並ぶ核軍事力を持つであろうといわれています。伊藤氏は「アメリカは日本を守らないだろう。そして日本は中国の属国とならざるを得ない」と述べていますが、その危険性は大いにあると思います。中国はアメリカが台頭するまで、世界を牛耳っていた大国でした。元の時代にはその領地はヨーロッパまで及びましたし、今でも広大な面積を有しています。その中国がもう一度世界を牛耳りたいと思うのは伊藤氏によるとごく自然だということです。三国志を読んでいてもわかるように(大変面白くていろんな意味でためになりますが)、その殺戮の場面となると徹底的に息の根を止める、その部族(一族)がいなくなるまで殲滅させるというのが彼らの手口です。その民族性は脈々と今日も完全に引き継がれていて(それは中国共産党(毛沢東)の4000万を超える大量虐殺が物語っています)、いつ日本にその矛先が向くかわからないのです。「俺達の言うことを聞いて属国にならないと核をぶち込むぞ」くらい訳なく言える国家なのです。中国は400年の歴史を持つと湛えられますが、逆に一度も民主的な選挙をしたことがなく、4000年間ずっと今でも中央集権国家だと言うことを忘れてはいけませんし、伊藤氏の言葉を借りると「中国にとって日本は、中華権の一地方出なければ気がすまない」と言うのが中国だと言うことです。
初代防衛大臣の「しょうがない」発言がありましたが、私も長崎で生まれ中1まで育った人間として「あれは軽率だった」と思いました。しかし考えなくてはならないのが、あの発言がどうのこうのという感情論ではなく、本当に日本は核を持たなくて世界と対等に渡り合えるのか?と言うことです。今や北朝鮮も核を持ってしまいました。だから今後はもっと核を持たない日本はあの貧困の国北朝鮮にけんもほろろに扱われるのではないでしょうか?拉致問題は本当に解決しない問題になってしまったのではないでしょうか?
アメリカの認識は、日本は独立国ではなく保護領だということです。独立国ではないが故に何の発言力も無い日本はお金だけ出してくれる恰好のあしながおじさんです。これからゆっくり没落していくアメリカは、中国が10年20年先にアメリカと対等の核の力を持った場合に、決してに日本を「核の傘」で守ってくれることはしないでしょう。反対に「日本を譲るからアメリカには危害を加えないでくれ」と言う風にならないとも限らないのが今の情勢です。そうなった時は伊藤氏の言うように日本は中国の属国とならざるを得ないのがおちではないでしょうか。
hakaru matsuoka
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