2007年7月26日 (木)

気付き4

松岡究です。昨日まで日本の現状を見つめ、社会科教育とアイデンティティを考えることが重要ではないかと言ってきましたが、ここでもっと日本人の本質・性格等を考えてみたいと思います。

「源氏物語」は世界最古の優れた恋愛小説ですが、その繊細な心情描写は日本のお家芸ですよね。「もののあわれ」「あ・うんの呼吸」などの微妙な揺れは、音楽でも例えば武満徹さんのノヴェンバー・ステップスで表現されており、ロジカルに組み立てられていく西洋音楽とは全く異次元の音楽です。ですからオンリーワンの個性として武満さんは世界的に評価されました。源氏物語も然りです。

日本人とは生来「言わなくてもわかってくれよ」的なところのある、議論のあまり上手ではない民族です。「そんなところまで言わなければならない」と思ったとたんに白けたり、疲れがどっと出たりして、話したくなくなったりします(私がそうです)。反対に西洋人・中国人は皆議論好きで(その激しい喋り方に私は今でも辟易してしまいますが)、論理的に議論できることが求められます。

ドイツのオーケストラは、特に音楽監督の音楽観がどのようなものであるかを知りたがるようです。そしてその音楽観に敬意を表し演奏することが好きです。例えばチェリビダッケのリハーサルはリハーサルの70%はチェリビダッケの話であると言っても過言ではないでしょう。逆にいくらテクニックがあっても、それを説明できないとオーケストラの楽員は納得しない傾向があると思います。

世界的に見て、日本人のような感性を持ち「あ・うん」で済ませられる民族は少ないんじゃないでしょうか?「だからさ、ね、わかってよ」ではわかってくれないのが世界です。このような民族性は稀有なものですが、この民族性を大事にしつつも、もっと論理的思考の出来る人間にならなければ世界には通用しないと思うのです。なぜなら世界の大多数が議論を求めるからです。

しかしその議論は、日本の国会に代表されるように未だに大変幼稚なものです。考えることをやめ、大変情緒的な考えだけで日本の政治は運営されてきました。だからこそ歴史的知識がしっかりし、論理的思考のできる、情緒のわかる日本人になる。これがこれからの日本を背負って立つ人間になるのではないでしょうか。

hakaru matsuoka

| | コメント (0)

2007年7月24日 (火)

気付き3

松岡究です。全くの門外漢の政治・経済を考えてきて、やはり確信を持っていえることは、日本は歴史教育や地理などの社会科教育をもっと真面目に考える必要があると言うことです。受験はわかりますが、余りにも社会科を蔑ろにしていて、若い世代が国際問題を考えることが出来ない、考える下地が出来ていないのではと思います。地球儀を見てろくに国を指し示せない中高生がいると言うことを聞くと愕然とするというより、なるほど日本の力が弱くなった原因はここにあると思ってしまうのです。

もう一つ、ついでに言わせていただくなら、今日本ではヨーロッパが記録的な暑さに見舞われているとマスコミでは報じているようですが、ヨーロッパと言っても30数カ国、広いんです。ベルリンでは1週間くらい前から3日間だけ30度を越した日が続きましたが(一日だけ38・9度と言う日がありました)、後は普通の夏です。30度には行かないけれど、暑さはあるなあと言う感じでしょうか。何が言いたいかというと、なぜヨーロッパと大きなくくりで報じるのでしょうか?私が小学生のころ外人を見ると「あ、アメリカ人だ」と言っていた幼稚な思考と全く変わらないと思うんです。

マスコミでさえそんな程度なんですね。単一民族の日本人は日本に住んでいる限りにおいて、「アイデンティティ」と言うものを考える必要は全くないといっても良いと思います。でも外国では「アイデンティティ」を考えなければ、はっきり言って生きて行けないくらい大切なものです。これからはその理解が問題になってくるのではないでしょうか?

やはり教育に本腰を入れて取り組まねばならない時だと思います。

hakaru matsuoka

| | コメント (0)

2007年7月23日 (月)

気付き2

松岡究です。今日は雨が降って、気温がうんと下がりました。街行く人たちは皆ジャンバーや上着を着ています。

さて、政治や経済について全くの門外漢の私でさえ今の日本は危機的状況にあると思います。しかし日本にいるとそうは思わなくなるのが怖いところです。

「経済」

ヨーロッパのユーロは今168円前後で推移しています。私がベルリンに来て約2年ちょっとの間に35円くらい値上がりしています。ベルリンに来るたびに貧乏になる気がします。外食がめっきり減り、自炊が大変多くなりました(笑)。今やEUはドルを凌ぐ強さを発揮し始め、そのうち国際通貨になってしまうのではと思ってしまいます。

つまりドルが没落し始めていると言うのが本当のところであるようです。フセインは石油をドルからユーロに切り替えて売ったことで、アメリカから攻撃されて今のような事になりました。そしてアメリカはロシアの石油をアメリカに持ち込もうとしてプーチンにそれを阻止されたことの報復で、旧ソ連属国でオレンジ革命等を起こし、ロシアも石油売りをドルからユーロに切り替えたり、ユコスの社長を逮捕し、アメリカに石油が流れなくなったことでアメリカと冷戦以来の緊張関係を作り出しています。

今までは世界はアメリカ中心(ドルが世界通貨)の一極主義時代でしたが、その流れは完全に多極主義時代に移行しつつあるようです。それが今のユーロ高を招いている最大の要因ではないでしょうか?

アメリカはもう10年もすると自国での石油生産が底を付くと言うことです。だからブッシュさんは今躍起になって石油の出るところをつまり中東の問題を一番の優先課題にしているわけです。また色々な国がドルではなくユーロで売買を始めています。そうなるとドルは自然に下がり、国際通貨としての力をなくしていきます。つまりアメリカの没落は徐々にですが始まっていると言うことです。

それにもかかわらず戦後60年ひたすらアメリカに従順に従ってきた日本はこのままでは「親亀こけたら・・・」になってしまうわけです。昨日も書いたように政治的にもアメリカは中国に追いつかれようとしています。(政治的というのは核の力がどれだけ強いかということを言うそうです)そしてロシアもまた豊富な天然資源(例えば天然ガス埋蔵量世界一)を背景に国力を盛り返してきています。

つまり経済的にアメリカは徐々に没落すると言うことは政治的にも発言力が弱くなると言うことを意味するのではないでしょうか。そして変わって中国とロシアが台頭してくる。そうなるとアメリカ一辺倒だった日本は、今の唯一よりどころの経済力を維持するのは到底無理だろうと思います。

経済的にうまく行かなくなる。政治的にも何の発言力も無い。となった場合に日本はどうなってしまうんでしょうか?今でこそ経済力は世界2位の地位がありますが、日本沈没も間近な気がしてきませんか?

EUは30数カ国が加盟し大きな経済力を発揮しつつあります。つまりEU内部ではユーロが国際通貨であるわけなので、これからもどんどん加盟国が増えて発展していく勢いがあります。ルーブルも今よりはもっと強くなるでしょう。

こう考えてくると、本当に日本は今のままでいいのかと思わざるを得ません。今のままアメリカの保護領で良いと高をくくっているとどうなってしまうんでしょうか。確実にアメリカは没落し始めています。中国は物凄い勢いで発展しています。ロシアも力をつけ始めました。北朝鮮も核を持ちました。ヨーロッパもユーロで回復してきました。日本は・・・

hakaru matsuoka

| | コメント (0)

2007年7月22日 (日)

気付き1

松岡究です。もうすぐ参議院選挙ですが、日本ではどういった情勢なのでしょうか?日本を離れて住んでいると、そういった生のと言うかダイレクトに情勢を皮膚感覚的に感じるのはちょっと難しいですが、その反面日本と言う国が良く見えてくるのは外国に暮らすことの面白い一面だと思います。きょうから「気付き」と題して私の所見を述べてみたいと思います。

まず「政治」

安部総理が日本国憲法を見直すと言う発言をされていますが、それは9条に関することだといって間違いは無いのでしょう。

日本にいて、例えば「北朝鮮に拉致された人を返せ」といっても、北朝鮮は全く日本を無視した外交をしていますよね。中国は反日感情を国家的な教育として実行し、自分達の侵略行為は棚上げして(例えば毛沢東以下中国共産党は4000万人以上を虐殺したと言うのは真実です)、すぐに靖国問題や旧日本軍の行為を持ち出します。またアメリカは自分達の経済状況が悪くなるとイヌのように尻尾を振る日本(ちょっと言葉が過ぎていますが)に対して色んなものを買わせますし、すぐに圧力をかけてきます。こういったことがどうして日本人には不思議ではないのでしょうか?(でも日本にいるとこういったことはショウガナイと諦めたり、そうなんだとまるで不感症のように耳から耳へ通り過ぎてしまうところに怖さがあります)日本の外交はこういったことを、戦後60年もそのままに放置してきたと思わざるを得ません。日本がいくら平和的に話し合おうとしても、いくら謙虚に(日本の美学ですが)出たところで、鼻にも掛けられていないのが現実だと言うのが見えてきます。

どうしてこんなに日本は馬鹿にされているのでしょうか?今は日本外交が今まで散々言われてきたように「3流だからしょうがない」で片付けてはいけない段階のような気がするのです。ヨーロッパはある意味で成熟した考えを持っています。しかし、2度の世界大戦、資源のなさ、19世紀の栄光にすがってきた後遺症から斜陽の時期を迎えざるを得ませんでした。しかし、今日EUと言うものを結成し、今やアメリカドルを凌駕しつつあります。ヨーロッパ人はそういった意味で大変賢く自分達の道を切り開こうとしています。

翻って日本はどうでしょうか。確かに経済は世界的になりましたが、世界に対する発言力は一向に強くなりません。

伊藤貫氏の「中国の核が世界を制する」と言う本がありますが、その中でニクソンと周恩来首相の会談で「日本に核抑止力を持たせない。日本が独立した外交政策・軍事政策を実行できる国になることを阻止する。その為にアメリカは日本に米軍を駐留させておく」と言う密約があったと述べています。つまりアメリカが米軍を駐留させているのは日本をずっと骨抜きの状態にしておく事に他なりません。そしてほとんどの政治家がアメリカの言うことを聞いていたら、「核の傘」には言っていれば守ってくれると洗脳されているように見えてきます。同盟国とは名ばかりで、実際は自分達の覇権を維持するため日本を利用しているに過ぎないのです。

中国は日本を子供のようにしか扱っていないということがよくわかります。中国がまともに日本の言うことを聞いてくれたニュースを聞いたことがあるでしょうか?(そのニュースのほとんどは日本を全くバカにしている生地やニュースばかりだと思うのですが。)自分達に都合の悪いことが起きると決まって靖国問題や旧日本軍の行為を持ち出し、大騒ぎをします。しかしその間に中国は毎年軍事費を驚異的に増やし続け、後15年したらアメリカと並ぶ核軍事力を持つであろうといわれています。伊藤氏は「アメリカは日本を守らないだろう。そして日本は中国の属国とならざるを得ない」と述べていますが、その危険性は大いにあると思います。中国はアメリカが台頭するまで、世界を牛耳っていた大国でした。元の時代にはその領地はヨーロッパまで及びましたし、今でも広大な面積を有しています。その中国がもう一度世界を牛耳りたいと思うのは伊藤氏によるとごく自然だということです。三国志を読んでいてもわかるように(大変面白くていろんな意味でためになりますが)、その殺戮の場面となると徹底的に息の根を止める、その部族(一族)がいなくなるまで殲滅させるというのが彼らの手口です。その民族性は脈々と今日も完全に引き継がれていて(それは中国共産党(毛沢東)の4000万を超える大量虐殺が物語っています)、いつ日本にその矛先が向くかわからないのです。「俺達の言うことを聞いて属国にならないと核をぶち込むぞ」くらい訳なく言える国家なのです。中国は400年の歴史を持つと湛えられますが、逆に一度も民主的な選挙をしたことがなく、4000年間ずっと今でも中央集権国家だと言うことを忘れてはいけませんし、伊藤氏の言葉を借りると「中国にとって日本は、中華権の一地方出なければ気がすまない」と言うのが中国だと言うことです。

初代防衛大臣の「しょうがない」発言がありましたが、私も長崎で生まれ中1まで育った人間として「あれは軽率だった」と思いました。しかし考えなくてはならないのが、あの発言がどうのこうのという感情論ではなく、本当に日本は核を持たなくて世界と対等に渡り合えるのか?と言うことです。今や北朝鮮も核を持ってしまいました。だから今後はもっと核を持たない日本はあの貧困の国北朝鮮にけんもほろろに扱われるのではないでしょうか?拉致問題は本当に解決しない問題になってしまったのではないでしょうか?

アメリカの認識は、日本は独立国ではなく保護領だということです。独立国ではないが故に何の発言力も無い日本はお金だけ出してくれる恰好のあしながおじさんです。これからゆっくり没落していくアメリカは、中国が10年20年先にアメリカと対等の核の力を持った場合に、決してに日本を「核の傘」で守ってくれることはしないでしょう。反対に「日本を譲るからアメリカには危害を加えないでくれ」と言う風にならないとも限らないのが今の情勢です。そうなった時は伊藤氏の言うように日本は中国の属国とならざるを得ないのがおちではないでしょうか。

hakaru matsuoka

| | コメント (0)

2006年11月18日 (土)

日本の行方

松岡究です。外国で暮らすと本当に日本では考えなかったようなことを考えるようになります。

小泉さんが9月で総理大臣をおやめになりましたが、その外交は史上最低とまで言う人がいるようですね。でもそれはどうかと思うんです。小泉さんの前までは日本はいろんな国にODA等で経済援助をずっとしてきた訳ですね、中国にも韓国にもそして北朝鮮にも。それがバブルの崩壊で多額の不良債権を抱え込むことになった。今までの日本とは違って、小泉さんは今の日本は大変ですから、お金は貸せませんと言っただけなんじゃないですか?そうすると今まで「金くれ~」といっていた中国や韓国などは面白くないから、靖国がどうのこうのと声高に言い始めた。つまり中国や韓国はは「金くれないなら駄々こねちゃう」と言ってたようなもんじゃなかったんですか。

それを日本の危機だとか史上最低の外交だとか言うのはちょっとお門違いで、誰だって金ばら撒けばいい顔するに決まってるんだから、今までの首相の方たちは本当に楽だったんじゃないでしょうか。と言うより本当の外交をそれこそしてこなかったから、小泉さんが対等の外交をしようとしたら、「金よこせば話を聞いてやる」と言われたようなものだったんじゃないかなあ。だから安部さんから本当の対等の外交になるんじゃないかって思います。安部さんはそうする義務があると思います。

    hakaru matsuoka

| | コメント (0)

2006年7月13日 (木)

北朝鮮のミサイル発射問題に関して

松岡究です。日本を離れている間にこんな問題がまた起こるとは想像もしていませんでした。しかし色々調べてみると、この問題はいろんな必然があったようですね。

アメリカが対北金融制裁を行って北朝鮮はかなり経済的に苦しい状況にあったようです。それで苦し紛れのぶっ放し出会ったとする意見や、もうこれは軍当局には初めからわかっていたことで、軍事訓練の一環であったとする説など、色々有ったようですがまずこの2つの意見に集約されるようですね。

どちらにしろアメリカがこのことを通してもうかるように仕向けているところは慮法の意見の共通の認識のようです。つまり「北の脅威」に備えて、迎撃用のミサイルの配置を急ぐことになりますよね。すると日本は当然アメリカに発注するわけで、アメリカはウハウハもんで設けるわけです。イラン・イラク問題と同じ論理で行くとアメリカは当然北朝鮮に攻撃を咥えると言うことになるのでしょうが、そうはしないところにアメリカの頭のよさがありますね。

そして6カ国協議だけを前面に出して、そんな物どうでも良いのに、さもそれが大事なように見せかけるうまさ。このままの状態が続けば日本は永遠にアメリカから武器を買い続けることになるでしょう。何兆円規模の儲けをそんなにたやすく手放すわけがありませんよね。

またあらかじめわかっていた軍事訓練だったと見る向きも同じで、結局北の脅威に対抗するために自衛隊ではなく軍隊にする、憲法を改正しなければならないと言う風に持っていく、その論理は見え透いています。そうなるとアメリカからやはり武器・戦闘機・芸g期ミサイル等を買わなければいけないわけで、まあ、アメリカが儲かるようになっているわけですね。

つまり鋭い識者(指揮者では有りません)らの意見は「アメリカは北朝鮮問題を解決したくない」と言うことのようですし、もっと言うならば日本の中枢の政治家達もある意味では、北朝鮮問題を解決したくない、今のまま仮想敵国としておいておいたほうが儲かる人がたくさんいるようです。

     hakaru matsuoka

| | コメント (0)

2006年6月14日 (水)

ユーロ高について

松岡究です。今日銀行に行って100ユーロ下ろしたんですね。そうしたら15054円引き落とされました。つまり1ユーロ150円以上と言うことです。(勿論これには1ユーロにつき6円前後の手数料が加算される訳ですが)この前は152円近くまで行っていた日もありました。

以前にもユーロ高のことは書きましたが、ここでもう一度言わせていただきたいです。ユーロはヨーロッパ各国が自国の経済力・経済基盤では到底ドルには太刀打ちできないとして、またどんどん経済の地盤沈下が進む中導入したものです。つまり経済圏としてはEUは大きな一つの国な訳ですね。

はじめは1ユーロ=1ドルになるように頑張る、と言うような殊勝な感じで始まったはずなんです。実際、1ユーロが導入当初100円前後だったように記憶しています。(もっと安かったかもしれません)それが今はこの有様です。

よくヨーロッパにいらっしゃる商社の方も、「以前は150ユーロのところに泊まってたけど今は100ユーロのところだよ」とこぼしておられました。つまり日本円では払う額は同じなのに、ホテルのランクは4つ星から2つ星になったようなもので気分も羽振りも違ってきますよね。

この原因は全く持ってアメリカ、突き詰めればブッシュ大統領にあります。アメリカは今前例がないほど経常赤字に陥っていて、ブッシュさんの数々の侵略行為?が国際的な反感を招き、またアメリカ経済の危機を見越して、皆ユーロシフトしつつあることです。そこをそうさせまいとしてアメリカはいろんな手を打ってきたんですね。フセインがああやって捕まったのも実はドル建てからユーロ建てにすると公言したからに他ならないそうです。つまり核も侵略兵器も何もかもアメリカの丁稚上げだったことは公然の事実で、それがばれてしまって本当の事実がわかり始めたと言うことらしいですよ。独裁政治を粉砕するのも表看板だったらしいですね。本当にそうなら北朝鮮にも同じようにやってほしいですけど。

ドルが基軸通貨でなくなれば、今のアメリカは没落するしかないわけで、こっそり特にロシア、中国あたりはそれを狙っているらしいですよ。そうなると天下はロシアや中国に行くわけですよね。

早くヒラリー・クリントンに変わったほうが良いですよね。などと犬の遠吠えのようにほざいている私でした。

     hakaru matsuoka

| | コメント (1)

2006年4月30日 (日)

どうしてこんなにユーロが高いの2

松岡究です。今ベルリンで円をユーロに両替すると1ユーロ150円を超えてしまいます。為替レートがこの2・3ヶ月140円を割ることはなくなりました。最近は145円近くまで行くこともあります。そうすると銀行からユーロを下ろす、両替すると言うことになると1ユーロに大体5~7円くらいの手数料がかかるんです。それで結局は150円になってしまうんです。

どうしてこんなに高いのか?これはもうブッシュが悪いの一言ですが、アメリカは日本に物凄い借金があるそうなんです。日本は例えば米軍の移転費用まで全部負担してやっているだけでなく、いろんな分野においてもアメリカにお金をつぎ込んで素わけです。そしてアメリカはそれにもかかわらず、日本とは比べ物にならないくらいの莫大な借金があるんですが、それでも呑気にとしていられるのは、ドルが依然として国際通貨、つまり貿易等はすべてドルで行われているから、世界経済の心臓部を握っているんですよね。でもちょっと頭の悪い?大統領になって皆ドルに危機感を持った。いろんなところがドルからユーロにシフトチェンジし始めた。それでユーロの価値が上がっているわけです。本当は1ドル1ユーロになるようにと始めたEU統合は、アメリカが今のままだとすると良かったことかもしれませんね。    でも僕にとっては痛いです。!!!

早くユーロが下がらないかなと思ってます。

    hakaru matsuoka

| | コメント (3)

2006年3月16日 (木)

どうしてユーロがこんなに高いの?

松岡究です。ベルリンで生活しておりますと本当にユーロは高いなあと思います。以前家内の松尾香世子がデトモルトに文化庁在外研修員で行っていた時は、1ユーロ120円前後だったと思います。それが今は、140円を越えているんです。と言うことは両替したり銀行から引き出したりすると1ユーロ145~150円くらいになってしまいます。例えば航空券を買うにあたっても、日本から往復する方がヨーロッパで買うよりも安いと言う、今までの常識とは全く逆転の現象が起こっているみたいです。

なぜこんなにユーロが高くなってしまったんでしょう?どなたかにちゃんと教えていただきたいんですが、これは多分にアメリカ、特にブッシュ大統領の政策が全くおかしいと言うことから来ているらしいんです。アメリカは日本の借金の何倍もの借金があるのはご存知の通りですが、ドルが国際通貨である以上、はっきり言えばドルをたくさんすって借金を返せば良いわけで、国際的にドルで流通が成り立っているうちは、この借金は屁でもないわけなんですって。で、アメリカは世界最強の国である必要があるわけで、そのためにイラン・イラクへのちょっかいが起こっているわけです。でも例えば、イラクは核も大量兵器も持っていなかったことははっきりしているわけで、ブッシュがやった戦争は全く的外れなわけだったんですよね。それを正当化しようとして、言い訳がましく専制政治を倒したことは良かったと言っている。それはそうだけれども、未だにイラクの政情は安定しない。そんな脳足りんなブッシュに愛想を付かして、投資家やいろんな企業がドルではなく皆ユーロを買い始めて、ユーロにシフトしなおしている。つまりユーロの需要がとても大きくなっていると言うことらしいんです。それでユーロはなかなか値下がりしない。

「名は体を現す」とはよく言ったものですね。(ブッシュ=藪)大統領はやはりヤブだったんですかね。

      hakaru matsuoka

| | コメント (1)

2006年2月26日 (日)

ベルリンの負の部分

松岡究です。今月の9日に初の記事を書いてから、もうすでにアクセス数は3000件を超えています。特に昨日は400件以上のアクセスがありました。有難うございます。何か信じられないような感じですね。カウンターを設置しようと思うんですが、パソコン音痴の僕にはどうやったらいいのかまだわからないんです。

さてこちらに住んでおりますといろんなものが見えてきます。勿論私にとってはこんなに面白くて、刺激に満ちた都市はないんですが、生活の面から少しお話させていただきます。

昨日も行きつけの立ち食い(こちらで言うところのIMBIS系かな)アジアンレストランの親父さんが、「壁が崩壊してから全くもうからなくなった」と言っていたんですが、何もこのような店ばかりでなくいろんなところがそのようです。やはり東と統一した付けは未だに続いているようで、生活が苦しくなったと言っていました。(味は抜群においしいです。少なくとも私にはぴったりの味です。はやるはやらないは味だけの問題じゃないんですね。)そのことが所謂社会の底辺にずっと横たわっているようで、その歪みをいろんなところで見かけます。例えばSバーン・Uバーンと呼ばれる電車があります。若しベルリンにいらしたら一度乗ってみてください。ベルリンを走っているこの電車のどの窓ガラスにもコインや何か石のようなもので引っかいて作った落書きを見ることが出来ます。それもどの電車のどの車両のどの窓ガラスも100%落書きがあります。そして勿論駅も落書きだらけで、座るシートにも落書きがあることが多いんです。これってどういうことでしょう。窓ガラスは取り替えるしかありませんし、取り替えたらまた誰かが引っかくんでしょう。駅の壁の落書きは清掃員が掃除して消した後からまた落書きをするといういたちごっこが繰り返されています。

つぎに目に付くのが犬の糞です。これもいたるところに転がっています。日本の飼い主は(一部を除いて)必ず糞の始末をしますよね。でもこちらの人たちは外がまるで犬のトイレのように思っている人が多いような気がします。ヨーロッパは日本と違って100・200年以上の建築物がずっとそのまま残ってきていますから(戦争で破壊された都市も昔のように作るところが多いですよね)、例えばどこを写真にとってもそれを額に入れて飾れるようなすばらしい景観がありますが、足元を見ると犬の糞がいたるところにあって、上ばかり見て歩いていると痛い目にあいます。

前後しますが、日本も貧富の差がつき始めたといっていますが、こちらは昔から厳然とそれはあって、それこそ電車に乗っていると物乞いに出くわす確立は相当に高いです。単なる物乞いから下手なアコーディオンやギターを弾いて、自分の子供にお金をせびりに回らせたり、そんなにしつこいわけではありませんが、こういうところにもヨーロッパ・ドイツが抱える問題点を見ることが出来ると思います。そういう部分では本当に日本というところはすばらしいと思いますね。日本の今の姿とは本当は中国や旧ソ連が理想とした万民が平等の社会に一番近いのではと思います。その意味では日本は社会主義的あるいは共産主義的資本主義の典型の社会でしょう。所謂普通に言う自由主義・資本主義はアメリカや今のヨーロッパに見るように確実に貧富の差を作ると思います。良いか悪いかは別にしてね。

問題点は勿論これだけではありません。でも今日はこのくらいにしましょう。また機会を改めて、また違うことを書いてみたいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)