NTTフィル第40回記念定期演奏会
松岡究です。
昨日初台の東京オペラシティにおきまして、NTTフィルの演奏会を久しぶりに指揮いたしました。
3年半ぶりにこのオケを指揮した印象は、オケとして大変成熟してきた、よくなってきたという印象を強く持ちました。メンバーは昔から知ったメンバーばかり、そこに何人かの新人が入り、うまく循環している。それぞれが人間的に成長し成熟する。音楽の見方・感じ方も成熟しそれが音に反映されてくる。といったことが言えるのではないでしょうか?
プログラムはJ・シュトラウスの「こうもり」序曲、R・シュトラウスの「ばらの騎士」組曲そしてブラームスの1番、アンコールがワグナーのマイスタージンガー第1幕への前奏曲。
前半の2曲は音楽的に大変難しいです。各名場面のいいとこどりなので、そのテンポ感をみんなが共有するのがとても難しい。といった意味でもう少し練習時間があったらなあと思いました。
ブラームスは一転して素晴らしい演奏!みんなが楽しみながら、しかし決めるところは決め歌っていくという理想的な展開。第1回で同じブラームスをやった時とは隔世の感あり!
アンコールのマイスターもがっしりした演奏で素晴らしい。
人間て素晴らしい。プロ・アマに関係なく、人間的な成長が音に表れるんだという標本を見せてもらった気がします。
hakaru matsuoka
| 固定リンク
コメント