米子・倉吉での演奏会が終了しました
松岡究です。5月9日に米子公会堂でのミンクス室内管弦楽団演奏会、10日には倉吉未来中心大ホールでのアザレア音楽祭オープニングコンサートが終了しました。
今回は9日がモーツァルトのファゴット協奏曲(Fg木村恵理)、ベートーヴェンの皇帝(P星野智子)、10日がモーツァルトのホルン協奏曲第1番(Hr小椋順二)、ベートーヴェンの皇帝(P中嶋由紀子)、それに両日共にベートーヴェンの交響曲第4番というヘビーなプログラム。特に中嶋さんとは9日のコンサートが終わってから1楽章と3楽章のみ合わせるというタイトなスケジュール。
まず9日はFgの木村さんが健闘して、地味でめったに演奏されないこの協奏曲を良く歌ってくれました。Pのの星野さんはミスタッチが多かったのが残念。しかし音色はとても綺麗で、音楽つくりは端正で美しくとても好感が持てました。
10日はHrの小椋さんは京響の団員で倉吉出身。さすがに全くのノーミスでこの曲を優雅に生き生きと吹いてくれました。Pの中嶋さんは合わせがほとんど無かったにもかかわらず、スマート且つ情熱的な演奏で素晴らしかったです。
両日共に演奏したベートーヴェンの第4交響曲はずっと倉吉のほうがいい出来でした。やはりこのオーケストラの最大の弱点ーつまり練習時間が取れないーが9日は露呈してしまった感があります。10日は2回目ということもあって皆のびのびと音楽してました。しかしながら前半にこれだけ独奏者が変わって協奏曲をやると、オケは前半で集中力のほとんどを使ってしまったようで、ちょっと気の毒でした。
このオーケストラは今までいろんな名演を繰り広げてきましたが、鳥取大の音楽専攻の学生にベルリンフィルとアザレア室内のベートーヴェンの1番をオケの名前を伏せて聴き比べさせたところ、学生の80%がアザレア室内のほうが良かったと答えたそうです。
皆さんのご批評・ご批判等ございましたら、よろしくお願いいたします。
hakaru matsuoka
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