« ライプツィッヒ ゲヴァントハウス管弦楽団演奏会 | トップページ | 9月28日コーミッシェオパー管演奏会 »

2007年9月28日 (金)

ネーメ・ヤルヴィ指揮ベルリンフィル

松岡究です。今日は気温は全く上がらず、おまけに夕方6時くらいから冷たい雨になってしまいました。3日前までの暖かさはもう戻ってこないのかなあ。

今日のベルリンフィルのコンサートは、3年前にベルリンに来てちょうど50回目のコンサートでした。個人差はありますが、確実に2回生まれ変わった位の回数を聴いたと思います。ありがたいことです。

曲目   バルトーク:ピアノ協奏曲第3番

      ハンス・ロット:交響曲第1番ホ長調

  ピアノ:エレーヌ・グリモー

  指揮:ネーメ・ヤルヴィ

グリモーは今月2回目。以前にもベルリンで聴きましたから今日聴くのは3回目でしたが、今日の演奏が一番良かったと思います(1回目は確かシューマン、2回目がベートーヴェンの4番)。最初から最後まで、ピアノの音はくっきりと冴え渡り、特に第2楽章では、ヤルヴィのサポートもよく、実に美しい音楽を奏でていました。前2回はフォルテになると必ずオケに埋没してしまっていたのですが、今回は全くそういうことはありませんでした。これはヤルヴィの手腕にも大きく関わっていることだと思います。

後半のハンス・ロットの交響曲。こんなに純真無垢で、尚且つ素晴らしい音楽があったのかと驚きを禁じ得ません。今日の演奏そしてこの曲を聴いていると、自分の10代の頃が思い出されて、胸がきゅんとなりました(そういう音楽なのです)。第1楽章の冒頭、トランペットで柔らかに歌われる第1主題は、まさに青春といった言葉がぴったりです。そしてその主題を使って展開していくオーケストレーションも素晴らしいものでした。第3楽章などは思わず会場から「ブラーヴィ」の声が漏れ聞こえてきたほど、素晴らしい躍動感ある演奏でした。ヤルヴィはこの曲の真価を余すところなく伝え、55分にも及ぶこの交響曲のベルリンフィル初演を、高い品質の演奏で飾ったと思います。この曲は多分これから数多ある交響曲の中で、かなりの地位を獲得していくのではないかと思われます。

わずか26歳で夭逝したこの作曲家を惜しむとともに、また逆に、こんなに純真な魂の持ち主は、現世の荒波には耐えられなかったのではと、勝手に想像してしまいました。

   hakaru matsuoka

|

« ライプツィッヒ ゲヴァントハウス管弦楽団演奏会 | トップページ | 9月28日コーミッシェオパー管演奏会 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ライプツィッヒ ゲヴァントハウス管弦楽団演奏会 | トップページ | 9月28日コーミッシェオパー管演奏会 »