ベルリンコーミッシェオパー R・シュトラウス「薔薇の騎士」
松岡究です。今日は暑かったです。38度会ったようで、外にでていると空気が体温より高いのが良くわかります。
久しぶりにトランペットの高見信行君と会って、昼はベトナム料理をご一緒しました。彼は去年の毎コン1位と言う優れものです。日本でも時々コンサートをやっているようです。音色は素晴らしいし、テクニックも抜群で、きっと日本を代表するトランペッターになるでしょう。楽しいひと時でした。
演目 R・シュトラウス「薔薇の騎士」
配役 公爵夫人:ゲラルディーネ・マックグレーヴィー
オックス男爵:ヤンス・ラルセン
オクタヴィアン:ステラ・ドゥフェクシス
ゾフィー:ブリギッテ・ゲラー 他
演出:アンドレアス・ホモキ
指揮:キリル・ペトレンコ
この舞台は去年の4月のプレミエを出した舞台で、私はこのブログでベルリンで聴いたオペラの中のベスト5の一つということを書いたと思います。今日はそれを1枚も2枚も上回る素晴らしい舞台。プレミエのときのぎこちなさは全く無くなり、演技や動作が全て自然で、演出の意図が大変明確になっていました。歌手陣は上記の4人が圧倒的に素晴らしく、特に3重唱はうっとりするくらいに美しく、またラルセンの熱演は観客を惹きつけずにはいませんでした。そして何よりペトレンコとオケが素晴らしい音楽を奏で、4時間7分と言う時間の長さを全く感じさせない、引き締まりかつ雄大な音楽作りで大きな喝采を浴びていました。予告では4時間半と言う舞台だったのが、4時間7分と言う時間になったことからもどれだけスピーディーにそして引き締まった時間であったかがお分かりになると思います。言葉を変えて言うならば、それはペトレンコの音楽性そのもので、この若き巨匠の将来が本当に嘱望されます。
hakaru matsuoka
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