気付き2
松岡究です。今日は雨が降って、気温がうんと下がりました。街行く人たちは皆ジャンバーや上着を着ています。
さて、政治や経済について全くの門外漢の私でさえ今の日本は危機的状況にあると思います。しかし日本にいるとそうは思わなくなるのが怖いところです。
「経済」
ヨーロッパのユーロは今168円前後で推移しています。私がベルリンに来て約2年ちょっとの間に35円くらい値上がりしています。ベルリンに来るたびに貧乏になる気がします。外食がめっきり減り、自炊が大変多くなりました(笑)。今やEUはドルを凌ぐ強さを発揮し始め、そのうち国際通貨になってしまうのではと思ってしまいます。
つまりドルが没落し始めていると言うのが本当のところであるようです。フセインは石油をドルからユーロに切り替えて売ったことで、アメリカから攻撃されて今のような事になりました。そしてアメリカはロシアの石油をアメリカに持ち込もうとしてプーチンにそれを阻止されたことの報復で、旧ソ連属国でオレンジ革命等を起こし、ロシアも石油売りをドルからユーロに切り替えたり、ユコスの社長を逮捕し、アメリカに石油が流れなくなったことでアメリカと冷戦以来の緊張関係を作り出しています。
今までは世界はアメリカ中心(ドルが世界通貨)の一極主義時代でしたが、その流れは完全に多極主義時代に移行しつつあるようです。それが今のユーロ高を招いている最大の要因ではないでしょうか?
アメリカはもう10年もすると自国での石油生産が底を付くと言うことです。だからブッシュさんは今躍起になって石油の出るところをつまり中東の問題を一番の優先課題にしているわけです。また色々な国がドルではなくユーロで売買を始めています。そうなるとドルは自然に下がり、国際通貨としての力をなくしていきます。つまりアメリカの没落は徐々にですが始まっていると言うことです。
それにもかかわらず戦後60年ひたすらアメリカに従順に従ってきた日本はこのままでは「親亀こけたら・・・」になってしまうわけです。昨日も書いたように政治的にもアメリカは中国に追いつかれようとしています。(政治的というのは核の力がどれだけ強いかということを言うそうです)そしてロシアもまた豊富な天然資源(例えば天然ガス埋蔵量世界一)を背景に国力を盛り返してきています。
つまり経済的にアメリカは徐々に没落すると言うことは政治的にも発言力が弱くなると言うことを意味するのではないでしょうか。そして変わって中国とロシアが台頭してくる。そうなるとアメリカ一辺倒だった日本は、今の唯一よりどころの経済力を維持するのは到底無理だろうと思います。
経済的にうまく行かなくなる。政治的にも何の発言力も無い。となった場合に日本はどうなってしまうんでしょうか?今でこそ経済力は世界2位の地位がありますが、日本沈没も間近な気がしてきませんか?
EUは30数カ国が加盟し大きな経済力を発揮しつつあります。つまりEU内部ではユーロが国際通貨であるわけなので、これからもどんどん加盟国が増えて発展していく勢いがあります。ルーブルも今よりはもっと強くなるでしょう。
こう考えてくると、本当に日本は今のままでいいのかと思わざるを得ません。今のままアメリカの保護領で良いと高をくくっているとどうなってしまうんでしょうか。確実にアメリカは没落し始めています。中国は物凄い勢いで発展しています。ロシアも力をつけ始めました。北朝鮮も核を持ちました。ヨーロッパもユーロで回復してきました。日本は・・・
hakaru matsuoka
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