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2007年5月18日 (金)

ベルリンドイツオペラ ロッシーニ「セミラーミデ」

松岡究です。今朝起きてインターネットで気温を見ると何と8度。昼間も13・4度くらいで推移していたようです。思わずまたダウンコートを出してしまいました。それから今日は祝日で、すっかり忘れていた私は、ほとんどの店が閉まっているので食べ物を探し回っておりました。

演目  ロッシーニ「セミラーミデ」

配役  セミラーミデ:イアノ・タマール

     アルサーチェ:マリナ・プルデンスカヤ

     アスール:イルダール・アプドラザコフ

     イドレーノ:ブルース・フォウラー

     アゼーマ:ジャクリン・ワグナー

     オローエ:ラインハルト・ハーゲン

     ミトラーネ:ヨセップ・カン  他

 指揮:アルベルト・ゼッダ

 演出:キルステン・ハームス

ゼッダがピットに姿を現すや否や、早くもブラボーの声。序曲が始まりそれが終わるとまたもや「ブラボー!」の声。う~ん、そんなに今の演奏良かった?と聞いてみたくなりました。確かに、世界的なロッシーニの権威でいらっしゃいますが・・・・毎年ベルリンドイツオペラでゼッダは1演目を振っていますが、オーケストラの出が合わないことがしばしばで、音色もくすんだ音色になってるんですが、どうして皆そんなに最初から騒ぐのかちょっと???なんです。(ファンと言うものはそういうものかもしれませんが)

今日も1幕1場までは低調な感じでした。しかし2場の空中庭園の場面あたりから、歌手達も温まってきたのか、ゼッダが乗せたのか、音楽が俄然輝きだし主な役どころの歌手達のコロラトゥーラの競演が見事に決まり始めました。それは最後まで続きこのロッシーニにしては珍しい悲劇的メロドラマの4時間10分に及ぶ長い時間を飽きさせずに楽しませてくれました。(時差でちょっと眠くなりましたけど)

歌手達は大変素晴らしく、中でも女性3人は甲乙つけがたくいずれも素晴らしい出来。私の好みで言えばプルデンスカヤのアルサーチェは決して日本人にはない深い奥行きのある声でコロラトゥーラを見事に決め、爽快でした。男声ではアッスールのアプドラザコフが度肝を抜くような凄い声で細かいパッセージを歌いきって、これも圧巻。

ゼッダは本当にロッシーニを愛してるんだなとわかるような溌剌とした指揮で、1幕2場以降を的確にリードしていました。

演出は時代設定は現代ですが、物語の大筋はオリジナルをほとんど踏襲しており、違和感なく見れました。

   hakaru matsuoka

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