小澤征爾指揮ベルリンフィル演奏会
松岡究です。またまたこちらで風邪を引いてしまいました。結構しつこくて閉口しています。ベルリンは昨日は割りと過ごしやすい日でしたが、きょうはまた暑さが戻ってきました。湿度が気になりますね。ちょっとヨーロッパにしては変な気候です。
今日フィルハーモニーを入ったところで、関さんとばったりお会いしましたら、ただ券があるからということで、私の18ユーロの最低ランクの席は78ユーロの最高ランクの席で聴けるということになりました。関さん有難うございました。
曲目 プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第2番ト短調作品16
チャイコフスキー:交響曲第1番ト短調「冬の日の幻想」
ピアノ:ユンディ・リー
指揮:小澤征爾
最初のプロコフィエフは、胸のすくような快演。こういったリズミカルな曲を振る小沢さんは天才的な指揮をします。持って生まれた敏捷性とリズム感のよさ切れ味のよさが思う存分発揮され、血沸き肉踊るような快感。リーのピアノも変な癖がなくのびのびとしており、大きく育っていく可能性を充分に感じさせるピアノでした。
そういえば私が学生の時に小沢さんが野島稔さんと確か田宮堅二さんとショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第1番を指揮したときもそのリズム感の素晴らしさ、踊るような指揮の姿に打ちのめされたのを思い出しました。
後半のチャイコフスキー。多分練習が足りなかったのか、少し事故の多い演奏になってしまいました。小沢さんのベルリンフィルの演奏は3日間のうち3日目が必ずといっていいほど良くなると言うことを聞いたことがあります。1ヶ月前のブルックナーの第2番も3日目の演奏でしたが、これはもう大変な名演でした。今日は初日、明日明後日とどんどん良くなっていくのではないでしょうか。今回このチャイコフスキーはライブ録音されているそうです。
hakaru matsuoka
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