ベルリンコーミッシェオパー オッフェンバック「ホフマン物語」
松岡究です。今日は久しぶりにコーミッシェオパーの本番を聴きました。
演目 オッフェンバック:ホフマン物語
配役 ホフマン:ティモシー・リチャード
オリンピア:コルネリア・ゲッツ
アントニア:シネアド・ムルヘルン
ジュリエッタ:カロリナ・グモス
二クラス:ステラ・ドゥフェクシス 他
指揮:キンボー・イシイ=エトー
演出:ウィリー・デッカー
今年の2月にプレミエを出した新演出での舞台。
キンボーさんの指揮は大変流れが良くて、音楽が滞らないのがまず良かったですね。鳴らすところは鳴らして、舞台を盛り上げていました。歌手ではアントニアのムルヘルンが良かったです。この人は私がこのオパーに来た時から聴いていて、以前より声に硬さがなくなってきた感じがあります。もう少しビブラートの幅がなくなると素晴らしいんだけど。オリンピアのゲッツは声は良く出るんですが、この役にはちょっと質的に違和感があります。なんと言うか太いんですね、声の質が。だからいたぶられるかわいげなオリンピアでは決してなくて、ちょっと年取った感じに見えてしまいました。女声陣ではこの2人かな、取り上げたいのは。あとの人たちはちょっと印象が薄いです。
演出もそんなに奇を衒った感じはなくすんなりと入って行けて、いいんじゃないでしょうか。もっと良かったのは、3幕まで通しでやったことで舞台の緊張度が普段見る舞台よりは格段に良かったことが上げられるのではないでしょうか。ざっと2時間休憩無しで、最後の4幕が45分くらいと言うのも、舞台進行としてはかなり考えられていたと思いました。
hakaru matsuoka
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