ピエール・ブーレーズ指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団 マーラー交響曲第4番 ベルリンフェストターゲ
松岡究です。今日も結構寒い一日でした。かぜが治りきってないせいもあるかもしれませんが、空気が寒く感じられます。
曲目 マーラー:子供の不思議な角笛
交響曲第4番ト長調「大いなる喜びの賛歌」
ソプラノ:クリスティーナ・シェーファー
指揮:ピエール・ブーレーズ
今日は大変感動しました。一昨日の3番での印象がうそのようでした。
4番と言うとマーラーでは一番室内楽的な要素を持った作品。いたるところに明るさと喜び・感謝が散りばめられ、またそこにそっと顔を出す不安や慟哭。ブーレーズの指揮は適度な緊張感と適度な情熱が音楽の自然な流れと見事に融合し、(3番でも見られたこのマエストロの特徴であるゆるぎないオーケストラコントロールの技の見事さはそのまま引き継がれ)曲の性格とブーレーズの本当に音楽家として素晴らしい面がぴたりと一致!またそこにシェーファーの気品あるピアニッシモとその表現力がさらに作品を深く掘り下げ、稀代の名演を聴かせてくれました。
ブーレーズと言ったら今までは血も涙もない機械的に音楽を演奏する人だと言う先入観がありましたが、そのことを今日は深く恥じ入りました。やはり物凄い音楽家なんだと言うことが今日ようやくわかりました。そして「そうだ、彼はフランス人なんだ」ということも今日深く認識した次第です。
高校の頃、マーラーの4番と言えばセル・クリーブランドの演奏が好きで聴いていました。そのセルは6番も録音してますよね。それも好きでした。今度はブーレーズは明後日6番をやります。期待したいです。
前半の角笛もシェーファーの本当に気品ある歌とブーレーズの決してでしゃばらない、しかし音楽的なサポートで魅了してくれました。
今回のこのベルリンフェストターゲは音楽的にはかなり高い水準で行われているようです。シュターツカペレはベルリンフィルを今は凌いでいるんじゃないでしょうか。今日のシェーファーとのピアニッシモとピアニッシシモのやりとりなどはまさにオペラで鍛えているオケの面目躍如。いや~素晴らしいなんてもんじゃなかったですよ。
と言うわけで、実は私もこの曲を日本で指揮します。
ZERO合奏団第1回定期演奏会
期日:2007年5月6日 午後2時開演 杉並公会堂(新しい綺麗なホールです)
曲は他にモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」
ソプラノは松尾香世子
このオケは以前にご紹介しましたが、私と一緒に音楽をしたいと思って集まってくれたアマチュアの有志たちが、自分達で編成してくれたオーケストラです。今までも「第九」そしてモーツァルトの「戴冠ミサ」等をやってきました。そして今回初めて定期をやることになったわけです。これからは年に1回の定期と年に1・2回の合唱団との演奏会を軸にやっていくことになります。つまり歌をコンセプトにしたオーケストラです。
若干、招待券があります。このブログを見ていただいた方に差し上げます。直接メールを下さっても結構ですし、こちらのブログに書き込んでいただいても構いません。よろしかったら聴きにいらしてください。(連絡をいただけなかった方や当日は申し訳ありませんが入場料は2000円になります。)
hakaru matsuoka
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