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2007年4月20日 (金)

ベルリンドイツ交響楽団演奏会

松岡究です。きのうから急に冷え込んできました。2日前までの夏を思わせる陽気はどこかへ行ってしまって、何とも冷たい風が吹いています。

曲目   モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番ハ長調Kv503

      エネスコ:交響曲第3番ハ長調作品21

  ピアノ:ルドルフ・ブッフビンダー

    合唱:ベルリン放送合唱団

  指揮:ローレンス・フォスター

はっきり言えば、来なきゃ良かった。この4月にバレンボイムやブーレーズ、その前はヤノフスキ、メッツマッハー等を聴いてくると、ちょっとどうかな。

まず、ブッフビンダーのピアノは繊細かつスピード感を出そうとしているのに、フォスターがやかましくオケを振るものだから、繊細さがどこかへ行ってしまって、騒々しさだけが印象として残ってしまいました。30年前の日本のよう。

後半のエネスコの交響曲は曲も演奏も「何じゃらほい!?」ってな感じ。またしてもフォスターの騒々しい棒が目に付きました。そして音楽も何を言いたいのか皆目わからず、ずっとメゾフォルテとフォルテが鳴っているだけで、オケのフレージングの処理が全くされていない感じで、旋律も和音もそして各楽器の主張も皆お団子状態。

拍手もそこそこに切り上げて早く帰路につきましたが、Sバーンが工事の影響でダイヤがめちゃくちゃ。ついてないときはついてないものですね。

   hakaru matsuoka

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コメント

これを読んで、ロシア語通訳の米原万理さんが「ガセネッタ&シモネッタ」に書いていらしたことを思い出しました。ショスタコービッチが子どもだったロストロポービッチとリヒテルに向かって「世の中にはピアニストを名乗る輩が掃いて捨てるほどいるが、大多数はピアノ(小さな音)が弾けたためしがない。ぼくに言わせりゃ、メゾフォルティストだね。これになるのが一番簡単だってことだ。」と言ったそうです。米原さんも書いていますが、色々な職業にも通じることですね。歌はもちろん。ちょっとドキッとしました。

投稿: はりこ | 2007年4月22日 (日) 23時09分

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