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2007年4月 5日 (木)

ケント・ナガノ指揮ベルリンドイツ交響楽団 バッハ「マタイ受難曲」

松岡究です。3日からこちらの学校はイースター休みになっています。ですから演奏会にも小さな子供達の姿が目立ちます。今日も寒い一日で、最低気温は0度だったようです。明日は最高14度最低7度の予報が出ていますから、比較的暖かいんじゃないかなあ。

曲目  J・S・バッハ 「マタイ受難曲」

   メゾソプラノ:アンネッテ・ダッシュ

   アルト:ベルナルダ・フィンク

   エヴァンゲリスト:スティーヴ・ダヴィリスム

   イェス:ディートリッヒ・ヘンシェル

   テナー:マルティン・ペッツホールド

   バス:デートレフ・ロート

 合唱:ウィンズバッヒャー児童合唱団

 指揮:ケント・ナガノ

大変素晴らしい演奏でした。今までナガノの演奏会の中でも一番の出来だったのではないでしょうか。名演と言ってもいいと思います。

その一番の立役者がまず合唱。ウィンズバッヒャーの児童合唱は第1コーラス第2コーラス合わせて約80名。全員が勿論男声です。小学1・2年生のような児童がソプラノを担当し、高校くらいまでの上級生がアルト・テナー・バスを担当しています。今まで混声しか聴いたことの無かった私は、その純粋なハーモニーとまっすぐ気持ちよく伸びてくる声にまず感動しました。所謂児童合唱の部分はそれよりも小さい子供達が、しかし立派に歌っていました。

その次がオーケストラでしょう。2群に分かれたオーケストラは勿論ノンビブラートで演奏していくのですが、その気品のある音は素晴らしいものでした。どの楽器のソロもしっかりと良く歌われ秀逸。ケントはほとんど1・2・3と拍を振ることなくほとんど奏者に任せているのですが、要所はしっかりと締めて3時間に及ぶこの大作を極めて高い水準で聞かせてくれました。

歌手達もまあまあ。と言うのはなんとなくどの人も小粒でもう一つ。その中ではアルトのフィンクが声にも艶があり、説得力のある歌いっぷりで良かったと思います。ヘンシェルはただ一人暗譜。オペラにも良く出ています(特にコーミッシェオパー)が、もともとはこういったオラトリオ・歌曲歌いの人。しかし彼の歌はいつも胸に届かない。ただ良く研究されて歌っているのは良くわかります。

   hakaru matsuoka  

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