ベルリンドイツオペラ ウェーバー「魔弾の射手」
松岡究です。この記事は3月27日に行われたオペラの記事です。ブログの調子がよくなくて繋がらなかったので、今日になってしまいました。 今日も大変良い天気でぽかぽかして気持ち良い一日でした。こちらには日本のような問題のある杉はありませんが、他の花粉が飛んでいます。それでちょっと目が痒かったりします。でも日本から今の時期にこちらに来た人は、花粉症からほとんど開放されるようです。 演目 ウェーバー:魔弾の射手 配役 オットカール:サイモン・ポーリー アガーテ:ミハエラ・カウネ(病気のマヌエラ・ウールの代役) エンヒェン:セシール・デ・ベーヴァー カスパール:ラインハルト・ハーゲン マックス:ウィル・ハルトマン 他 指揮:レナート・パルンボ 演出:ギュンター・クレーマー
3月24日にプレミエ。今日が2回目の本番でした。まず指揮のパルンボが良かったと思います。このオペラはやり方によっては大変田舎臭い、聞いていると音楽的な美点ではなく欠点ばかりが耳につきやすい音楽だと思うのですが、パルンボはやや速めのテンポで、生き生きと現代的に音楽を作り上げ、全く田舎臭さを感じさせずスマートにそして時には劇的に音楽を運んでいたのがとてもよかったと思います。
演出は、またしてもギュンター・クレーマー。彼は世界中で引っ張りだこですね。今回も期待に違わず良い舞台を作っていました。舞台に緊張感と神秘性があって見る人をあきさせず良かったと思いました。特に2幕のザミエルの場面では、ザミエルの演技が不気味で恐ろしくひきつけられましたし、3幕の舞台の青銅色のライティングは良かったと思いました。歌手ではマックスを歌ったハルトマンが張りのあるいい声でしたし、アガーテのミハエラ・カウネはピアノの表現が素晴らしくコントロールされ、大きな拍手を受けていました。彼女は2番手のアガーテで、今日は代役で出演していました。(本来はマヌエラ・ウールでした。)
今日はドイツオペラにしては珍しくほとんど満員で、多分初日の成功が2日目も人を読んだのではないかと思います。この舞台は良い舞台になると思います。
hakaru matsuoka
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