ベルリンフィルハーモニー木管アンサンブル演奏会
松岡究です。今日は朝は快晴。大変気持ちのよいスタートでしたが、夕方からまた雨。良い天気は長続きしません。
今日は木管アンサンブルの演奏会。ベルリンフィルの名手達を軸に大変スマートに鮮やかに演奏してくれました。全部で5曲。全部をオーボエ・クラリネット・ホルン・ファゴット2本とコントラバスの9人で演奏するコンサートでした。
曲目 シューベルト:8重奏曲ヘ長調 D72
アルヴォ・ペルト:フラトレス
クロンマー:ハルモニームジーク(パルティータ)ハ長調
ベートーヴェン:ロンド変ホ長調 WoO25
モーツァルト:セレナーデ変ホ長調 Kv375
オーボエ:アルブレヒト・マイヤー
ドミニク・ヴォッレンウェーバー
クラリネット:ヴェンツェル・フクス
マンフレード・プライス
ホルン:ラデク・バボラク
ステファン・デ・レファル・イェツィールスキー
ファゴット:ステファン・シュヴァイゲルト
マリオン・ラインハルト
コントラバス:ウルリッヒ・ヴォルフ
なんと色鮮やかに、彼らは演奏するのでしょうか!最初のシューベルトからその音色の多様性が発揮され、2曲目のアルヴォ・ペルトの曲ではスローな曲ながら大変陰影に富んだ演奏を聞かせてくれました。この作曲家の持ち味の神秘性と古典的な味わいがとてもよく歌われていました。
クロンマーとは初めて聞く作曲家でしたが、特にマイヤーとフクスの2人の名人芸が聴く人たちの感興をそそり、大変聴き応えのある演奏になっていました。
後半の2曲。ベートーヴェンの作品はバボラクとイェツィールスキーのホルンのアンサンブルが見事。最後のモーツァルトに至っては全員がアンサンブルの楽しさを伝え、それが客席に広がり大変素晴らしい楽興の時。
やはり音楽は呼吸なのですね。それを自在に操るセンスと技量。そしてそこにあるイメージ。再認識させられた一夜でした。
hakaru matsuoka
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