« ラトル指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団演奏会 | トップページ | ベルリンコーミッシェオパー モーツァルト「魔笛」 »

2007年2月11日 (日)

ベルリンドイツオペラ ワグナー「ワルキューレ」

松岡究です。今日は寒かったです。最低気温がマイナス5度。日中もほとんど気温は上がらず、マイナスの世界!

演目  ワグナー:ワルキューレ

配役  ジークムント:ロベルト・ディーン・スミス

     フンディング:ラインハルト・ハーゲン

     ヴォータン:テリェ・ステンスヴォルト

     ジークリンデ:エヴァ・ヨハンソン

     フリッカ:マリナ・プルデンスカヤ

     ブリュンヒルデ:エヴェリン・ヘルリツィウス

   その他ワルキューレ8名

  指揮:ドナルド・ランニクルス

  演出:ゲッツ・フリードリッヒ

今回ドイツオペラはワグナーの「リング」を2サイクル取り上げています。久しぶりの「リング」と言うこともあって、早い時期から売り切れていたようで、私が築いたときにはほとんどチケットはありませんでした。それで私は第2サイクルの「ラインの黄金」「ジークフリート」「神々のたそがれ」は何とかチケットを手に入れることが出来たのですが、「ワルキューレ」だけは、ソールドアウト状態。たまたま他のチケットを手に入れて1週間後にWEBを除いて見ると、キャンセルで数枚チケットが出ているではありませんか。そこで手にしたのが今回のチケットと言うわけで、変則的になってしまいました。

一言で言うなら大変素晴らしい公演でした。特にヴォータン、ブリュンヒルデとジークリンデが素晴らしく、観客も大いに沸いていました。指揮のランニクルスは昨年、ベルリンフィルに客演した折、ツェムリンスキーの「抒情交響曲」を指揮しましたが、オケの特にティンパニとの折り合いが悪く、まさに殺人的音を出させていました。それが多分観客には不評だったと思います。客からそっぽを向かれて、あっという間に拍手は終わってしまいました。

今回ドイツオペラでの「リング」はまさに職人的手堅さと理解度の深さで持って、弛緩することなく5時間(18時に始まり2回の休憩を入れて23時に終わりました)を聞かせてくれました。特にたっぷりした音楽の情感は歌い手の素晴らしさと相俟って素晴らしい音の世界を作っていたと思います。

フリードリッヒの演出は伝説的と言ってもいいくらい有名なものです。特に2・3幕の奥行きのあるトンネルの装置は圧巻です。トンネルで舞台に奥行きを持たせ、時空を超えた物語の特性を如実に物語っています。

                hakaru matsuoka

|

« ラトル指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団演奏会 | トップページ | ベルリンコーミッシェオパー モーツァルト「魔笛」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ラトル指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団演奏会 | トップページ | ベルリンコーミッシェオパー モーツァルト「魔笛」 »