ベルリン国立歌劇場 ワグナー「パルジファル」
松岡究です。今日は朝起きるとうっすらと雪化粧。それでもすぐ解けてなくなってしまいましたが、オペラが終わって外にでてみると、うっすらと1センチほど、雪が積もっていました。しかしこれもアパートの近くまで帰ってみると、道路の雪はもう消えていたんです。これも温暖化の影響でしょうね。
演目 ワグナー 「パルジファル」
出演 アムフォルタス:ハンノ・ミュラー・ブラッハマン
ティトゥレル:アンドレアス・バウアー
グルネマンツ:ルネ・パーぺ
パルジファル:ブルクハルト・フリッツ
クリングソル:ヨヘン・シュメッケンベヒャー
クンドリー:ミシェル・デ・ヤング その他
指揮:ダニエル・バレンボイム
演出:ベルント・アイヒンガー
昨年の4月のフェスト・ターゲでバレンボイムのパルジファルを聞きました。あの時も素晴らしい演奏でしたが、今日のパルジファルも「これがワグナーと言うものだ」とでも言わんばかりの堂々たる演奏。バレンボイムという人にとってこの作品は、バレンボイムのためにあるような感じまでしました。巨大な構えのバレンボイムにワグナーの音楽が実に良く合うんです。雄弁で濃厚で弛緩せず最後まで、聴く人の耳を捕らえっぱなし。ブラボー!
歌手陣も4月よりも素晴らしかったです。まずはパーぺ!その声と風貌は圧倒的な存在感を放っていました。そしてアムフォルタスを歌ったブラッハマン。明るい声量のある声ではありますが、その内面描写は特筆もの。大変音楽的でした。その他、フリッツやデ・ヤングも素晴らしかったです。
6時に始まって、11時45分が終演時間でした。着いて早々のワグナーはきついかなと思っていましたが、上出来の公演に疲れも忘れて聞き入りました。
hakaru matsuoka
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