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2007年2月23日 (金)

ラトル指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団演奏会

松岡究です。今日は先々週と同じラトルの指揮です。2月はラトルだけで4種類のコンサートを計12回もやると言う物凄さ。

曲目  ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調Op70

     トマス・アデス:Tevot (ベルリンフィルとカーネギーホールの共同委嘱作品。初演)

     ヤナーチェック:シンフォニエッタOp60

  指揮:サー・サイモン・ラトル

今日も実に充実した演奏を聞かせてくれました。まずドヴォルザークでは、リズムを際立たせながら、コントラストに気を配る手法はラトルならではですね。彼の一番いいところは、音楽を考えすぎず(実に深く考えているのですが)、自ら楽しみながら、いつも自分の音楽として提示できるところにあると思います。ですから大変都会的なドヴォルザークになります。もう少し粘ってほしいと思うところはありましたが、大変充実した演奏でした。

アデスの曲は、あまり現代的な手法(例えば無調、12音、コンクレート等)を用いず、大変正統的な手法を用いて、壮大で美しい曲を書いていました。中間部で長いフーガがあるのですが、それが重くなりすぎず実に美しく壮麗な響きとなってクライマックスを作ったところなどは、ブラボー!

メインのシンフォニエッタは金管が12人のトランペット、2人のバストランペット、4人のホルン、2人のヴァルトホーンチューバ、4人のトロンボーン、そしてチューバと言う珍しい編成の曲。(高校のときマタチッチがN響でやったのを思い出しました。)金管の壮麗な響きもさることながら、オーケストラの力量が思う存分発揮された痛快な演奏でした。でもやはり泥臭さからはかなり遠くに行ってしまっています。

こういうドヴォルザークやヤナーチェックは、私の個人的な好みでいうと異端とまでは言いませんが、少なくとも模範とすべき演奏ではないと思います。もう少し思い入れとか、ノスタルジックな部分があるほうがこれらの作曲家にはふさわしいのではと思います。

    hakaru matsuoka

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