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2007年1月 7日 (日)

ベルリンドイツオペラ プッチーニ「ラ・ボエーム」

松岡究です。ベルリンの天気はほとんど晴れる事がなく、毎日雨か曇りの天気です。しかし気温は高くて、東京とほぼ同じくらいが続いています。ヘンですね。

演目   プッチーニ 「ラ・ボエーム」

配役   ミミ:アーニャ・ハルテロス  (アレクシア・ヴォルガリドウの代役)

      ロドルフォ:フェリーぺ・ロヤス・ヴェローゾ

      ムゼッタ:フィオヌアラ・マッカーシー

      マルチェロ:マルクス・ブリュック

      ショナール:ジュローム・アントワーヌ

      コルリーネ:ヒュンーウ・リー  他

  指揮:アンドリス・ネルソン

  演出:ゲッツ・フリードリッヒ

ひょっとして私は記念すべき日に立ち会ったのかもしれません。すなわちミミを歌ったハルテロスが大変素晴らしい。ドイツオペラへは今日がデビューです。聴衆は全員がスタンディング・オベイション。ベルリンでこのような光景を見るのは極めて珍しいです。それくらい素晴らしい歌手。最後の4幕などは泣けて仕方なかったし、1幕の一声からして、並みの歌手とは違うものを感じさせてくれました。皆さん覚えてください!Anja Harteros(アーニャ・ハルテロス)というソプラノです。

ロドルフォのヴェローゾも綺麗な良い声を持った人。ただ先が細いので、このような大劇場には少しきついです。折角の声と歌心を失わないためにも、もう少し軽いもの専門になってもらいたいです。

他の歌手も実に楽しそうに歌い演じており、シュターツオパーで見たものよりとても楽しい舞台でした。

フリードリッヒの演出も奇を衒ったところが無く好感が持てましたし、2幕の舞台装置に観客から思わず拍手が出ていました。この舞台は1988年12月25日のまさにクリスマスのひがプレミエだったそうで、今日が64回目の舞台。

指揮のネルソンはまだ26歳の新鋭。1幕は全くの空回り状態でしたが、幕を追うごとによくなっていきました。オーケストラから品のある綺麗な音を引き出していました。

今日も満足して家路に着きました。

   hakaru matsuoka

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コメント

松岡さん、はじめまして。
実は3月下旬にベルリン旅行を計画していまして、その情報収集の過程でこちらの魅力的なサイトを発見しました。

松岡さんも絶賛されたハルテロスですが、私は一昨年日本で聴きました。平成17年9月の新国立劇場シーズン開幕公演のマイスタージンガーでエーファを歌っていたのです。真っ直ぐによく伸びる美声に私も感激しました。日本の聴衆からも大きな拍手を浴びていましたよ。その時はちょうどバイエルン州立歌劇場が来日し同じ渋谷のNHKホールで同演目をやっており、マイスタージンガー対決と騒がれていましたが、彼女の活躍もあって新国立劇場の方が評判は良かったようです。これからも彼女の活躍に注目していきたいと思います。

勝手な書き込みで失礼しました。
これからもキューちゃん通信を楽しく読ませていただきます。

投稿: べべ | 2007年1月 9日 (火) 02時02分

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