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2007年1月29日 (月)

中野区民オケ終わりました

松岡究です。昨日中野区民オケの演奏会が終わりました。ご来場いただいた方、有難うございました。

今回は私としては不本意な本番でした。マーラーの5番という難曲にもかかわらず、オケとの練習日がなかなか取れず、自分の意思を楽員に徹底させることが出来ませんでした。音楽になったのは2楽章までで、3楽章からはオケ自体が弾くのに精一杯。

前回の本番が9月30日だったため、10月から譜読みをし、私との初合奏が12月24日だったということを考えれば)そして、毎水曜日という練習日のため、まともな練習時間が1時間半もないという中で、アマチュアとしては良くやったとは思いますが、やはり壁は高かったです。

前プロの歌曲では、それなりの音楽をやっていたのを考えると、マーラー5番をやる時間と環境を考えるべきだったかと思います。

   hakaru matsuoka

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2007年1月24日 (水)

タイムスリップが主題の2つの映画

松岡究です。私には忘れられない映画があります。それは「いつか、どこかで」という全く知られていない映画ですが、私が学生時代、池袋の文芸座でお目にかかって以来、ずっと私の心に焼きついたままなのです。

そのストーリーは、ある青年がある日突然タイムスリップして、数十年前に戻ってしまいます。そこはイギリスの避暑地のテニスコートがある有名なホテル。その青年はそこである夫人と恋に陥ってしまいます。その夫人もその青年に恋心を抱き、二人はお互いに引かれ始めるのです。そしてうまく行きかけた矢先に現代に突然戻ってしまうのです。彼は大変傷つき、廃人同様になってしまいますが、ある日そこに老女が現れ、彼が持っているあるもの(なんだか忘れてしまいました)に気付くんです。それは紛れもなく彼女が彼にプレゼントしたものだったんですね。彼女は彼が自分の前から突然姿を消したまま、数十年彼のことを思って生きてきました。そして老女になった現代にそのタイムスリップした青年と再会するわけです。

もう一つ、昨日NHKのBS2で放送されていた「オーロラの彼方に」をみました。これも30年前の自分の父親との無線での交流を元に、過去が良い方向へ変えられながらも、いろんなアクシデントに見舞われながら、家族の愛を確認しあう感動的な作品でした。

こういったあまり有名にならない作品に惹かれているのは、僕だけでしょうか?アクション物やサスペンス、または文芸作品も良いですが、こういった作品も素晴らしいですよ。

    hakaru matsuoka

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2007年1月22日 (月)

NTTフィル第20回記念定期公演終わりました

松岡究です。昨日NTTフィルの演奏会が終了いたしました。多数のご来場有難うございました。彼らと付き合って足掛け10年。NTTオケがこれだけの集中力と音楽する力を蓄えてきたことに、驚きを禁じえません。昨日の演奏は20回記念にふさわしい、素晴らしい演奏でした。また合唱も3団体が混合の寄り合い所帯でしたが、それにもかかわらず「復活」の素晴らしさを見事に伝えてくれる出来でした。そして2人の歌手も素晴らしい歌を聞かせてくれました。

私は反省すべきことがたくさんありますが、例によってお聴きになられた方の感想をぜひお寄せください。個人的でもこのブログに書いて頂いても、どちらでも構いません。宜しくお願いいたします。

  hakaru matsuoka

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2007年1月16日 (火)

地球温暖化

松岡究です。

一昨日車を運転しながらラジオを聞いていましたら、大変興味深いことを耳に挟みました。考古学・地質学は全く進歩する余地の無いものだったそうですが、ちょっと正式な名前は聞き逃してしまいましたが、1年ごとの気候や気温がわかる方法が発見されたそうで、それで長足の進歩を遂げたということなんです。そこで次のようなことが今はわかるということでした。すまり文明が興った時は悉く地球は寒冷だったそうです。反対に地球が温暖になってくる時はそういった文明が滅んだ時期と一致するそうなんです。例えばエジプト文明などの世界4大文明の興った時期と滅亡の時期。ローマ帝国が起こった時期は寒冷でそれが滅んだのは温暖であった等。

産業革命が起こった時期は非常に寒冷だったそうで、ひょっとしたらその産業革命の終焉に当たるのが現在かもしれないということでした。

ただ、地球のCO2の濃度が今まで300ppmを越えた時期は全く無いらしく、今現在地球のCO2濃度は380ppm。後50年もすると1000ppmを超えるかもしれないという今は、考古学的には全く予測できないそうなんですね。

    hakaru matsuoka

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2007年1月15日 (月)

チケット差し上げます

松岡究です。

コンサートの案内を致しましたが、1月28日と2月3日のチケットを、もしお聴きになりたい方があれば、無料で差し上げますので、是非聴きにいらしてください。注文はこちらのブログから、直接で構いません。あるいは私のメール等をご存知の方は、そちらからでも結構です。

1月28日 中野ZEROホール、午後2時開演

マーラー:交響曲第5番 さすらう若人の歌

2月3日 葛飾シンフォニーヒルズアイリスホール 午後2時開演

モーツァルト:管楽セレナードハ短調とグラン・パルティータ

以上です。

   hakaru matsuoka

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2007年1月14日 (日)

今回の

松岡究です。今夏の帰国におけるコンサートを告知させてください。

1月21日 NTTフィルハーモニー管弦楽団第20回記念定期

    マーラー:交響曲第2番「復活」ハ短調

  ソプラノ:松尾香世子

  メゾソプラノ:寺谷千枝子

  合唱:NTT合唱団、中野ZERO合唱団、成城合唱団有志

於 :サントリーホール 

1月28日 中野区民交響楽団定期公演

   マーラー:さすらう若人の歌

   マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

  バリトン:太田直樹

於 :中野ZEROホール

2月3日 モーツァルト 室内楽コンサート

    モーツァルト:セレナーデ第12番ハ短調

    モーツァルト:セレナーデ第10番変ロ長調「グラン・パルティータ」 

於 :葛飾シンフォニーヒルズ  アイリスホール

以上です。もし良かったら聴きにいらしてください。

  hakaru matsuoka 

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2007年1月13日 (土)

帰国しました

松岡究です。帰国しました。今回は登場人数が少なくて大変楽でした。例によって読んだ本は、藤原正彦さんの「この国のけじめ」。小林よしのりさんの「台湾論」もこの年末と正月に読んだのですが、日本はやはり教育をしっかりしないといけないと思いますね。

藤原さんのこの本は「国家の品格」の姉妹編みたいなものですが、大変共感しました。それにこの方のユーモアと若々しい感覚は、何とも魅力的です。

映画は今回は2本。黒澤明監督の「七人の侍」、そして「イリュージョニスト」。

1954年というこの戦後の大変な時期に、これだけの力作を撮られたのは素晴らしいと思いましたし、何よりひきつけてやまない円ガの迫力があって、207分一気に見ました。若き日の三船敏郎さんがあんな演技をしていたなんて、夢にも思いませんでしたし、やはり志村喬さんがいいですね。木村功さんも金卓に負けないくらいの美青年でした。

「イリュージョニスト」は最後のどんでん返しが圧倒。こんな展開全く予想してなくて、本当にうまくイリュージョンに嵌ってしまいました。

    hakaru matsuoka

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2007年1月12日 (金)

ベルリン事情2

松岡究です。ベルリンには3つの空港があります。しかしどれも小さいために、ジャンボジェットのような大きな飛行機は乗り入れが出来ないんです。首都であるのにアメリカや日本といった長距離の飛行機は直行便を出せないんですね。

しかし4年後、3つのうちの1つであるシェーネフェルト空港を拡大して、国際空港を作ることが決まっています。そうすると今まで使っていた後の2つはどうなるのかというのが、今大きな問題になっています。現在テーゲル空港がベルリンの表玄関になっています。しかしこれは閉鎖が決定しているそうです。もう一つテンペルホーフ空港というのがあって、これはナチ時代に作られた空港でベルリンの中央にあります。その利便性などを惜しむ声とベルリンの真ん中にあることから騒音問題などで、意見が分かれているらしいのです。噂ではある化粧品会社がここを落札して、プライベートな空港にしようとしているとか。また空港賛成派は、存続のための署名運動も行っているということです。

個人的には早く大きな空港を作って直行便を飛ばしてもらいたいですね。フランクフルトでいちいち乗り換えるのは、はっきり言って疲れます。直行便ならついたその日から、モット動けると思うんですけどねえ。例えばついたその日にコンサートにいけるような気がします。

  hakaru matsuoka

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2007年1月10日 (水)

ベルリンコーミッシェオパー モーツァルト「魔笛」

松岡究です。ベルリンの気候は本当に変です。一昨日あたりから一段と暖かく、今日は12度もありました。明日から3日間も11・12度くらいの予報が出ています。

演目  モーツァルト 「魔笛」

配役  ザラストロ:ジェームス・クロスウェル

     タミーノ:ペーター・ロダール

     パミーナ:ブリギッテ・ゲラー

     夜の女王:エレオノーレ・マルグエーレ

     パパゲーノ:イェンス・ラルセン

     パパゲーナ:クライレ・ヴィルド  他

  指揮:マルクス・ポシュナー

  演出:ハンス・ノイエンフェルト

昨年の11月25日にプレミエを出したばかりの舞台。今日は11回目ということです。コーミッシェオパー特有の「ムジーク・テアター」の概念で作られた典型的舞台でしょう。話の進行に演出家の愛人であるエリザベス・トリッセナールともう2人の男性を起用し、演出家が新たに、ディアローグを作成し上演する形を取っています。先日お会いした一橋大の田辺先生は、「最悪の舞台だ」と仰っておられました。このような舞台は見る人によって極端にどちらかに分かれると思います。いくつか例を挙げてみます。

まず通常、タミーノが怪物から助けてくれといって、舞台で気絶するシーンから始まります。しかし今回は怪物は全く現れず、一人で勝手に気絶してしまいます。そこにマリリン・モンローに扮した3人の女性が鏡をそれぞれ持って現れ、タミーノが気絶したのは、私達の美しさのあまり気絶したのだといわんばかりの3重唱になるのです。

夜の女王が最初のアリアで、足を引きずりながら登場し、歌の途中で鬘を取ると全くのはげ頭。夜の女王も寄る年波には勝てずよぼよぼ。同じようにザラストロもそうで、2幕の最後は栄光の終わりではなく、老衰のため死んでしまうのです。

といった按配で、歌わない3人を軸に、3人が色々仕掛け人となって物語が進行していくのです。

これを面白く見るか、最悪と見るかは観客次第でしょう。今日の客にはかなり受けていたと思います。ただ途中で何名かの方がそっと席をたたれて帰っていかれました。

音楽は1月1日に見たシュターツオパーのときよりも溌剌として、歌手陣も押しなべて高水準に保たれていますので、聞いていて不足は全くありません。

   hakaru matsuoka

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2007年1月 9日 (火)

ベルリン事情

松岡究です。このブログを始めた時にベルリン内を走る地下鉄(U-Bahn)や市街電車(S-Bahn)は、悉くガラスがコインか何かで削られて落書き三昧であるということを書いたかと思います。鉄道会社もそれに頭を悩ませていたらしいのです。ガラスを付け替えてもいたちごっこなんです。新しくしてもものの数日のうちにまた窓ガラスは落書きで埋まってしまうんですから。

ところが鉄道会社も考えたもので、今窓ガラスに傷をつけられないように、サッカーボールのような模様の入ったテープを貼っている車両が増えてきました。落書きの模様などを見てみると同じような意味不明の言葉などばかりなので、多分犯人は決まった少数だと思います。

ベルリン内の地下鉄の駅はほとんど無人駅です。係りの人は全くいません。問題があれば、インターホンで係りの人と話す事になっているシステムです。多分市の財政難と人件費の問題からでしょう。(S-Bahnは係りの人がいますが)ですからやりたい放題なんですね。私の住んでいるところの最寄の駅も最近壁を新しく張り替えています。しかしもう既にいくつかの落書き(これはスプレーやマジックで)がされてしまいました。何とか犯人を逮捕できないのでしょうか。

hakaru matsuoka

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2007年1月 8日 (月)

ケント・ナガノ指揮ベルリンドイツ交響楽団演奏会

松岡究です。今日は久しぶりにケント・ナガノの指揮を聴きました。昨シーズンで音楽監督を辞任し、ミュンヘンの国立歌劇場の音楽監督の地位に付いたのは皆さんご存知だと思います。今日もほぼ満席の盛況。ミュンヘンでの評判は今の所それほど芳しくは無いようです。しかし新任の監督には最初は何処も厳しい見方をしますが、ベルリンでの彼は確実に愛されていると思います。

曲目   細川 俊夫 「Circulating Ocean」

             モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216

      ブラームス 交響曲第3番ヘ長調作品90

   指揮 ケント ナガノ

   ヴァイオリン ギル シャハム

細川さんの作品は30分にも及ぶ大曲。題名の通り、大洋が循環する様を壮大に描いた作品。やはり日本人にしかない感性があって、例えばバスフルートの尺八のような歌い方、トロンボーンがわざと息だけを吹き込んで、風の様を描写する音など、ナガノはうまくオケから音を引き出していました。やはり日系3世とはいえ日本人であるケントの面目躍如。

次のモーツァルトはやはりシャハムのヴァイオリンが出色の出来。よくなる音を持っており、今日は一番奥の席で聴いたにもかかわらず、あたかもすぐそこで弾いているような、素晴らしいなり方。(勿論楽器がいいのも有りますが)ですからオケもバランスをそんなに気にすることなく弾いているので、メリハリが出て気持ち良い演奏。

最後のブラームス。実に40分以上もかかった演奏。かといって重厚ではなく、丁寧に絹織物を織って行くような、痒いところに手の届くような演奏。ただ私の趣味を言わせてもらうなら、ケントにうねるような情念と、明暗のはっきりしたパレットがあれば全く私好みのというか私の解釈とほとんど同じなんだけど(無いものねだりだと言う事は百も承知です)、と思いながら聴いていました。彼の良さはいつもながら、聴衆をまずひきつけておいて、丁寧に音楽を始めることです。その雰囲気というかオーラは所謂欧米の指揮者には無いもので、彼の個性を良い一段と引き立てるものだと思います。

    hakaru matsuoka

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2007年1月 7日 (日)

ベルリンドイツオペラ プッチーニ「ラ・ボエーム」

松岡究です。ベルリンの天気はほとんど晴れる事がなく、毎日雨か曇りの天気です。しかし気温は高くて、東京とほぼ同じくらいが続いています。ヘンですね。

演目   プッチーニ 「ラ・ボエーム」

配役   ミミ:アーニャ・ハルテロス  (アレクシア・ヴォルガリドウの代役)

      ロドルフォ:フェリーぺ・ロヤス・ヴェローゾ

      ムゼッタ:フィオヌアラ・マッカーシー

      マルチェロ:マルクス・ブリュック

      ショナール:ジュローム・アントワーヌ

      コルリーネ:ヒュンーウ・リー  他

  指揮:アンドリス・ネルソン

  演出:ゲッツ・フリードリッヒ

ひょっとして私は記念すべき日に立ち会ったのかもしれません。すなわちミミを歌ったハルテロスが大変素晴らしい。ドイツオペラへは今日がデビューです。聴衆は全員がスタンディング・オベイション。ベルリンでこのような光景を見るのは極めて珍しいです。それくらい素晴らしい歌手。最後の4幕などは泣けて仕方なかったし、1幕の一声からして、並みの歌手とは違うものを感じさせてくれました。皆さん覚えてください!Anja Harteros(アーニャ・ハルテロス)というソプラノです。

ロドルフォのヴェローゾも綺麗な良い声を持った人。ただ先が細いので、このような大劇場には少しきついです。折角の声と歌心を失わないためにも、もう少し軽いもの専門になってもらいたいです。

他の歌手も実に楽しそうに歌い演じており、シュターツオパーで見たものよりとても楽しい舞台でした。

フリードリッヒの演出も奇を衒ったところが無く好感が持てましたし、2幕の舞台装置に観客から思わず拍手が出ていました。この舞台は1988年12月25日のまさにクリスマスのひがプレミエだったそうで、今日が64回目の舞台。

指揮のネルソンはまだ26歳の新鋭。1幕は全くの空回り状態でしたが、幕を追うごとによくなっていきました。オーケストラから品のある綺麗な音を引き出していました。

今日も満足して家路に着きました。

   hakaru matsuoka

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2007年1月 5日 (金)

レッスンの友

松岡究です。今日は皆様にちょっとお知らせしたい事があります。

「レッスンの友」という主にピアノ演奏者・指導者向けの音楽雑誌があるのをご存知だと思います。そこに昨年の8月号から不定期で、「Qちゃんのベルリン短信」ということで小さなエッセーを書いているんです。

今までに4回掲載されました。2006年8月号、10月号、12月号、そして2007年の1月号です。これからも不定期ですが書いていきますので、もしよろしかったら是非読んでください。レッスンの友社は小さな出版社ですので、買ってくれると大変嬉しいと思います。また今年の1月号はまだ売っていますし、今までのもバックナンバーがあるそうです。

勿論私のエッセーだけではなく、他の記事も大変ためになることがぎっしり詰まっています。是非読んで見て下さい。宜しくお願いいたします。

    hakaru matsuoka

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2007年1月 4日 (木)

ベルリンドイツオペラ ヴェルディ「ルイザ ミラー」

松岡究です。今日は朝晴れてたのにすぐ曇って、オペラの帰りには、しとしとと雨が降っていました。本当に変わりやすい天気で、多分日本で言うと、日本海側の冬の天気に似ているのではないかと思います。

演目   ヴェルディ 「ルイザ ミラー」

配役   ロドルフォ:ネイル・シコフ

      ミラー:ブルーノ・カプローニ

      ルイザ:アレクサンドリーナ・ペンダチャンスカ

      ワルター伯爵:ラインハルト・ハーゲン

      ウルム:アルチュン・コチニアン 他

  指揮:フレデリック・シャスリン

  演出:ゲッツ・フリードリッヒ

今日の主役はなんと言っても、ネイル・シコフ。2幕でたった1箇所、喉に入って声がひっくり返った他は、圧倒的な存在感。その1箇所のアクシデントで、本調子じゃないのかと一瞬ひやりとさせられましたが、すぐに立ち直ってそれ以後がそれまでよりも素晴らしい歌唱と表現力。なるほどと思いました。

ルイザを歌ったペンダチャンスカは、フォルテで力むと声にヴィブラートがかかりすぎ、音色が汚くなるのが難点。私の聴いた感じだと、このような思い役には向いていないんではないかと思われます。悪くはないのですが、ミスキャストではないでしょうか。

父親のミラーを歌ったカプローニも素晴らしい声の持ち主で、聴衆の喝采を浴びていました。コチニアンもハーゲンも役をわきまえた立派な出来。ただ歌が一本調子になるのが惜しいところでしょうか。

指揮のシャスリンも確かな棒で、ドラマコントロールも的確でした。

この演出もゲッツ・フリードリッヒのもの。2000年の11月11日がプレミエというと、多分生前最後の演出ではないでしょうか?

この作品は、18年前にニューヨークに行った時、METでパバロッティのロドルフォで見ました。指揮はサンティだったはずです。しかしその時のものより今回の方が、面白く見れたような気がします。

    hakaru matsuoka

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2007年1月 2日 (火)

ベルリン国立歌劇場 モーツァルト「魔笛」

松岡究です。今年初めのベルリンで見たものは、シュターツオパーの「魔笛」でした。休憩中に偶然にも、一橋大教授で音楽評論家の田辺秀樹先生にお会いしました。先生には大変お世話になっており、お話させていただいて嬉しくまた恐縮でした。ベルリンは今日まで出明日から20日間ウィーンに行かれるそうです。どうぞ良いご旅行になりますように。

演目   モーツァルト 「魔笛」

    ザラストロ:ゲオルグ・ゼッペンフェルト

    タミーノ:シュテファン・リューガマー

    弁者:ベルント・ツェディッシュ

    夜の女王:アンナ・クリスティーナ・カッポーラ

    パミーナ:アドリアーネ・クヴェイロズ

    パパゲーノ:ロマン・トレケル

    パパゲーナ:アンナ・プロアシュカ  他

   指揮:ダン・エッティンガー

   演出:アウグスト・エヴァーディング

舞台装置やコスチュームは1816年のベルリン王立劇場のフリードリッヒ・シンケルによるプランによるものであるということです。田辺先生によると魔笛といえば今日の舞台装置などの絵や写真が解説書等に使われているということです。所謂魔笛の典型的模範的な舞台。

しかし内容は音楽的には今ひとつの感がありました。それはまずパミーナとタミーノの2人が表面的な歌しか歌えず、心に迫るものが何も無かったことが大きな原因であると思います。その代わりにザラストロのゼッペンフェルトとパパゲーノのトレケルは素晴らしい歌と声、そして演技で一矢報いてくれました。夜の女王のカッポーラは1幕は精彩を欠き、がっかりさせられましたが、2幕のアリアでは見事復活!お見事でした。

エッティンガーはどの作品をやるのも大変オーソドックス。それはいいのですが、魔笛の持つドラマが今ひとつ音に出来てない感じがあり、単なるメルヘン劇になってしまっていたのは残念。魔笛の怖さはまさにここにあるといっても過言ではないのではないかと思います。

今日の観衆は私が今まで見たベルリンの観衆とは恐ろしく違っていました。多分ほとんどがオペラは初めてあるいは、それほど知らない方が90%だったのではないでしょうか。アリアが終わるとオーケストラがまだ後奏をやっているのに拍手をしたり、指揮者が入ってきても1・2幕とも拍手が全く無かったり、といった具合でした。ヨーロッパもやはり聴衆の掘り起しが大変大きな問題になっていますが、今日来た方々が、オペラ好きになってくれたらそしてリピーターになってくれたら、と願わずにはおれません。

    hakaru matsuoka

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2007年1月 1日 (月)

改めまして、あけましておめでとうございます

松岡究です。前の記事で新年の挨拶が12月31日付けになってしまいました。このココログという奴は本当にダメなブログで、翌月の記事の日付の設定が出来ないんです。で、12月31日の午後11時59分にしておいたのですが、やはり日付は12月31日でした。(当たり前か!笑)

昨晩のベルリンは帳が下りたあたりから、爆竹や矢火がいたるところで鳴り始め、1月1日午前0時になった途端、私の住んでいるアパートの周りでも、一斉に爆竹のフォルティッシモ状態に。それが1時間ほど続いたでしょうか。とてもじゃないけど寝てはいられません。これで矢火が当たったりして火傷する人もいるそうです。

人間にはこういった祭り(フェスティヴァル)で、適当に発散・ガス抜きをする必要があるんですよね。

    hakaru matsuoka

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