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2006年12月29日 (金)

ベルリンドイツオペラ モーツァルト「フィガロの結婚」

松岡究です。26日にベルリンに戻り、その時は日本とさして変わらない気候でしたが、昨日からとても冷え込んで、気温は0度前後。今日はうっすらと雪化粧をしていました。

演目   モーツァルト 「フィガロの結婚」

配役  伯爵:ジュローム・アントワーヌ

     伯爵夫人:ジャクリーン・ワグナー

     スザンナ:フィオンヌッラ・マッカーシー

     フィガロ:リチャード・バーンスタイン

     ケルビーノ:ウルリケ・ヘルツェル

     マルチェリーナ:チェリ・ウィリアムス

     バジリオ:ブルクハルト・ウルリッヒ

     バルトロ:ティチアーノ・ブラッチ  他

   指揮:イヴェス・アーベル

   演出:ゲッツ・フリードリッヒ

ベルリンのレベルからすると、少し低調な出来。出演者は皆、さして美声を持っているわけでもなく、発声が良い訳でもない。地方の舞台や、日本ではよく見られるれべるだとおもいます。その中では、フィガロを歌ったバーンスタインが出色。伯爵は音程が悪く音楽的にモーツァルトを表現しえず、スザンナは初めは全く声が客席に届かず苦戦。来るビーノはテンポが速いせいか、言葉が不明瞭で音程も下がり気味。夫人は高音に難があり、豊かさを表現するには、もう一歩及ばず。・・・・

指揮のアーベルも何を言いたいのか良くわからないテンポ設定。今時の流行?の古楽器的テンポはオーケストラには理解されていない感じ。ついぞ溌剌たる音楽は聴かれずじまい。

フリードリッヒの演出は1978年12月14日にプレミエを出したもので今回が113回目の舞台だそうです。オーソドックスで見ていて安心感はあるものの、少々古臭い感じは否めません。やはり東京のホモキのフィガロ、そしてコーミッシェオパーのフィガロは、私には今迄で一番のような気がします。

    hakaru matsuoka

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