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2006年11月 8日 (水)

7日にベルリンに戻りました

松岡究です。今回のフライトでちょっと面白いことというか、考えてみたら当たり前なのかもしれないのですが、気付いたことがあります。

日本からフランクフルトへは毎回全日空で、フランクフルトからベルリンへはルフトハンザで往復しているのですが、そのフライトアテンダントの違いと言うか、日本人とヨーロッパ人の違いーといっても過言ではないーを痛感しました。

それはフライトアテンダントの方がワゴンで食事の世話をしているときの客に対する接し方の違いなんです。ワゴンサービスをしている時に誰かが、トイレに立ったとしますよね。全日空のフライトアテンダントの方はワゴンを一旦下げてその方を通すんですが、ルフトのドイツ人のほうはそんなことは一切お構い無しに、全く通路を譲ろうともしません。「こんな時にトイレに行ったお前の方が悪いんだから、少し待っていたら」とでも言わんばかりの態度です。

文化の違いなのか、サービスに対する考え方の違いなのか、それとも他の理由によるものでしょうか?

今回読んだ本は、岡田暁生さんの「西洋音楽史」、山田真哉さんの「さおだけ屋だけはなぜ潰れないのか?」の2冊と映画は「パイレーツ オブ カリビアン」「アントブリー」「ナチョ リブレ」の3本でした。映画は論ずるほどのこともない3本でしたが、2冊の本はそれぞれに目からうろこのところがたくさんあって、読んでいて大変ためになりました。

「私が問題にしたいのは、いわゆる前衛音楽における公衆のの不在である。・・・・歴史の公衆の審判を文句なしにくぐることができた作品数が第2次世界大戦後になると激減するのである。・・・・・つまり20世紀後半の芸術音楽は、かつてのような公式文化ではなくなっているということだ。私が現代音楽の歴史的な記述に疑問を抱くのは、芸術音楽のこの公式文化から一種のサブカルチャーへと言う変貌を、それが見落とさせてしまうからである。」   このようなことをはっきり言ってもらうと、わが意を得たり!と思ってしまいます。

      hakaru matsuoka

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コメント

一足先にドイツに戻りました。
オペラの公演に参ることができませんでしたので、練習のときにご挨拶させていただきました。

さて、CAのサービスの違いですが、これ事例は全くごもっともな事例ですね。

ドイツには、サービスと言う概念がありません。自分の仕事が大切で、お客様のことは本当に二の次です。

彼らにとっては、自分の仕事を遂行することであって、お客様の満足などは毛頭もありません。ですから「助け合い」と言う作業における援助をし合うことを教えるのにいまだに一苦労しています。

作業が途中でも、終業ベルが鳴ると作業台をそのままにして帰ることも彼らにとっては当たり前です。これがモラルと言っても、通用しません。

ただ、これを規則にしていくと、面白いことに割りと守るようになります。規則に従うのは、ドイツ人の特徴です。

いつも海外こぼれ話のネタを探していますと、結構彼らの行動形態がわかるようになります。

サービス業で一番まともな欧州民族は、以外にもイタリア人が優れています。人を楽しませることに関しては、最も優秀ですが、加工や組立作業に関しては別世界のことになります。

イタリアの通訳の人に聞いた話。
イギリスで最も有名なホテルの一つのレストランで、朝食時にもネクタイを強要するホテルがあります。ネクタイをしないで、レストランに入ると注意をされ文句を言い合いになったときに、気が付いたらウエイター同士でイタリア語で話しをしていたそうです。そこで、イタリア語で話をしたら、彼らはビックリして色々と話をしてくれたそうです。このホテルのウエイターは全員イタリア人で、イギリス人にこんなサービスはできないと言っていたそうです。

ところ変われば・・・ですね。
ベルリンを楽しんでください。
来年には、ベルリンにも何度も行く予定です。
また、オペラやお酒を楽しみましょう。

投稿: りゅーちゃん | 2006年11月11日 (土) 03時22分

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