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2006年11月15日 (水)

ドロテア・レシュマン&ダニエル・バレンボイム リートマチネー

松岡究です。今日の日曜は朝の11じから歌曲のコンサート。本当はローマン・トレケルとバレンボイムのリートマチネーだったのですが、トレケルが病気だと言うことで、急遽ドロテア・レシュマンのリサイタルとなりました。しかしこれが大当たり。素晴らしい1時間半でした。

曲目  シューマン没後150年

   「ミルテの花」より12曲 作品25

   「リーダークライス」作品39~ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフの詩による

全くトレケルのリサイタルだと疑わないで開演を待っていました。するとでて来たのはレシュマン。???頭の中が混乱状態。しかし彼女が歌い始めるや否や、私は彼女の声に引き込まれ、シューマンのロマンに35分間身をゆだねて聞き入ることが出来ました。正確な発音と発声に支えられた彼女の歌は、時にオペラティックにまた大変繊細に、時にはユーモラスな表情も交えながら、彼女の歌はミルテの世界に誘ってくれました。

後半のリーダークライスも素晴らしい歌唱。シューマンがこんなに素敵な小宇宙を持っているなんて、シンフォニーしか知らない僕にはとても新鮮。アンコールも3曲も歌って、最後は全員がスタンディングオベイションで彼女をたたえました。

バレンボイムのピアノも素敵!ベートーヴェンのソナタを弾いている時は楽器が持っている以上の世界を弾こうとして時に音が濁りがちになるのですが、今日の伴奏に関して言えば、「こんなに綺麗な素敵な音を持っていたのね!」と関心。~失礼~モーツァルトのコンチェルト23番の特に第2楽章の音を今思い出しました。あれも良かったです。やはりバレンボイムの音楽の原点はピアノに間違いない。

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