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2006年11月14日 (火)

ティーレマン指揮ミュンヘンフィル演奏会

松岡究です。きょうも冷たい雨がしとしとと降っていました。

曲目   プフィッツナー:「パレストリーナ」~3つの前奏曲

      ブルックナー:交響曲第7番ホ長調

      指揮:クリスティアン・ティーレマン

今日も素晴らしいコンサート。やはりティーレマンはただものではない。と言うより私は2年前にR・シュトラウスの「影の無い女」と「ダフネ」を2晩続けて聴いて以来彼のファンになりました。彼はこの2晩を最後にベルリン・ドイツオペラを辞任し、ミュンヘンフィルに専念することになります。その2004年以来彼はこのオケの音楽監督を務めています。

最初の曲、プフィッツナーの代表作「パレストリーナ」からそれぞれの幕への前奏曲が演奏されました。プフィッツナーはR・シュトラウスとほぼ年代が同じ作曲家ですが、その作風はシュトラウスよりオーソドックスな感じです。いわば19世紀後半から末にかけての作風と言えるのではないでしょうか。しかしこの3つの前奏曲は大変ロマンティックでかつ起伏に富み、忘れられていた名曲でしょう。ティーレマンは曲の持つ素晴らしさを存分に引き出して、この作曲家に光明を当てたのではないでしょうか。

後半のブルックナー。いやはや凄い演奏でした。まず彼の特徴は息が長いということ。したがって彼の重要なレパートリーのブルックナー、ワグナー、R・シュトラウスにぴったりと合うのです。しばしば大きな体を屈めながら指揮し、大きな振幅を生み出します。でも彼のやっていることは実に精巧な仕事。でも普通の指揮者がこれをやったら、チマチマした演奏になってしまうのでしょうが、彼はなんせ息が長い人。細部まで彫啄されたスケールの大きなブルックナーが出現しました。

昨日のラトルとは全く違うタイプの指揮者。そしてなんと言ってもオペラでやはり鍛えられていると言うことが良くわかります。昨日といい今日といい至福のひと時でした。

        hakaru matsuoka

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