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2006年11月28日 (火)

ニコラウス・アーノンクールについて

今回帰国して、24日の金曜の深夜と26日の日曜に両方ともたまたまテレビで、アーノンクールの日本公演がNHKで放送されていました。聴いたのはモーツァルトの「レクイエム」、交響曲第40番、41番。本当は39番とヴェスペレが同時に放送されていたようですが、これは聞き逃してしまいました。

この3曲、「レクイエム」はウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、交響曲はウィーンフィルとの演奏。 私はこの3曲の演奏に釘付けになってしまいました。ベルリンではシューベルトを2度ほど聴いただけでしたが、やはり彼のモーツァルトは素晴らしい。

以前モーツァルトの3大交響曲をヨーロッパ室内管と入れたCDを聴いた時、「一体何が起こってるんだ!!?」とあまりの演奏の異常さ?に愕然としたものですが、こうやって時を経て聴いてみると、その読みの深さ、研究の足跡が良くわかって興味深いです。

彼の楽譜の読みは、一言で言うと「休符の意味づけ」にあると思います。その表現の最たるものがモーツァルトではないのでしょうか。文章(フレーズ)を語った後の間の取り方、想像もつかない瞬間、次の文章をどう言うか。それは詩の朗読にたとえることが出来るかもしれません。彼から得るものは多大です。 

     hakaru matsuoka

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