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2006年11月16日 (木)

バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団演奏会

松岡究です。今日は暖かな一日でした。ダウンを着ていると暑くて却って気持ちが悪くなりそう。

曲目  シューマン:ピアノ協奏曲イ短調作品54

     マーラー:交響曲第9番ニ長調

     指揮:ダニエル・バレンボイム

     ピアノ:ラドー・ルプー

渾身のバレンボイム。こんなに最初から霊感に満ち、凄いバレンボイムはコンサートでは初めて見ました。彼の凄さを再認識した演奏会でした。

シューマンの協奏曲では、ルプーの素晴らしいピアノにぴったりと寄り添い、シューマンの奥の深さ・繊細さを極限まで表現し尽くしたかのよう。こんなにも哀しい調べをこの曲が持っていたなんて!ルプーもバレンボイムも本当に大家にふさわしい。脱帽です。

後半のマーラー9番。1楽章からバレンボイムは渾身の演奏。物凄い集中力でもってオーケストラを指揮する姿は圧巻。2・3楽章のテンポもディナーミクも極端なまでに違えて、コントラストを強調していく手法はバレンボイムくらいしか出来ないんじゃないかと思ってしまうほど。4楽章も最後まで緊張の糸は張り巡らされ、大変充実した演奏になりました。

今までテレビではいずれもベルリンフィルを振った「運命」と「ジルベスターコンサート」は素晴らしい思ったのですが、実演では初めて感激する事ができました(ピアノは日曜のシューマン等何度かその素晴らしさに遭遇していますが)。彼が世界のトップを走る理由がやっとわかりました。本当に凄い人です。

    hakaru matsuoka

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コメント

蝶々夫人の後の口直しと言いましょうか、仕切り直しといいましょうか、兎に角非常に良い演奏会に出合えましたことを心よりお喜び申し上げます。
しかし、世の中バラツキが大きすぎるようです。
会社もですが、そこの従業員もバラツキが多く苦労しています。

投稿: リューちゃん | 2006年11月17日 (金) 06時59分

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