ベルリン国立歌劇場 ロッシーニ「セビリアの理髪師」
松岡究です。そういえば今月の4・5日に鳥取オペラ協会でモーツァルトの「コジ・ファン・トゥッテ」を指揮いたしました。もしお聴きになった方がいらっしゃいましたら、是非感想やお気付きのことをお知らせください。宜しくお願いいたします。
さて今日はベルリン国立歌劇場の「セビリアの理髪師」。こちらの気温は思ったほどに低くないのですが、先週は凄く寒かったようで一安心。
演目 ロッシーニ「セビリアの理髪師」
アルマビーバ伯爵:ヨセップ・カン
ロジーナ:カタリーナ・カンマーローハー
バルトロ:エンリーコ・マラベッリ
フィガロ:アルフレード・ダーツァ
バジリオ:クリストフ・フィッシェサー
ベルタ:ブリギッテ・アイセンフェルト その他
指揮:ミケーレ・ロヴェッタ
演出:ルート・ベルクハウス
実に楽しい舞台。舞台にはカーテン式の小さな家にあつらえた出入り口4つの簡素な装置とシャンデリアが4つ。この演出は何と1968年11月21日がプレミエで、今日が299回目の公演だそうです。実に38年の長きにわたって、続いてきたこの演出は初演当時は画期的な舞台だったのではないかと思います。そのシンプルさは全く色褪せず、今見ても全く時代の古さを感じさせません。
カンマーローハーをはじめ出演者全員演技が達者で、舞台をうまく動き回り見ている観客を飽きさせません。カーテンコールではハンガリー式の手拍子が起こり、皆満足したようでした。指揮のロヴェッタは序曲ではあまり推進力が無く、凡演。しかしそれ以後は歌手とのやり取りや歌を支えていく力は大したもので、オペラ指揮者としての面目躍如。
hakaru matsuoka
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