コンチェルトハウスオーケストラ ベルリン演奏会
松岡究です。今シーズンからベルリン交響楽団はコンチェルトハウスオーケストラ ベルリンと名称を変更し、主席指揮者に新たにザグロセクを迎えました。先シーズンのインバルの時よりも期待が集まっているようです。
曲目 オール ショスタコーヴィッチプロ
スケルツォ変ホ長調作品7
ピアノとトランペットと弦楽合奏のための協奏曲ハ短調作品35(ピアノ協奏曲第1番)
交響曲第4番ハ短調作品43
指揮:アンドレイ・ボレイコ
ピアノ:エレナ・バシュキローヴァ
トランペット:ジュローム・クロミー
スケルツォは私としては初めて聴く作品。明るく機動性を持った曲ですが、単独で聴くとあっけない感じでした。次の協奏曲は大好きな作品。学生の時、小沢さんと野島稔さんのピアノ、田宮さんのトランペットで聴いてこの曲の大ファンになりました。今日の演奏も素晴らしい演奏で、ピアノのバシュキローヴァは自在にテンポを操り、言いたいことを全て言って爽快。トランペットも歌うところは歌い、最後のリズミカルな部分は明るくこちらも明快な音楽作り。ボレイコも要所を締めてききごたえ充分な演奏でした。
後半の第4交響曲は、とてもいい演奏だったのですが、音楽的に処理しようとし過ぎていたと思います。この交響曲は当時の当局をも不快にさせるほどの真情の吐露がある極めて大胆な作品だと思います。それはリハーサルを重ねたにもかかわらずショスタコーヴィッチ自身によって急遽初演が中止されたということからも推測できることではないでしょうか。第5交響曲以降に見られるオブラートに包んだような、あるいは偽りの「ものの言い方」ではなく、より直接的であるがゆえに美しい表現が似合わない音楽だとも言えなくは無いのでは。今日のはToo beautifulでした。言葉を変えて言うと精神性に欠けるきらいがあった、重量感や激しさに今ひとつ踏み込みが足りなかったのかなあ、ということでしょうか。しかし難しい曲ですね。
hakaru matsuoka
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コメント
本日は、11月11日で1の連続した日です。
ケルンでは、さらに11時11分にカーニバルが始まります。デュッセルドルフはどうかと思いましたが、あいにくの雨で町に出るのは断念しました。
ベルリンでは何か催し物はありましたでしょうか?
投稿: りゅーちゃん | 2006年11月11日 (土) 22時39分