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2006年10月19日 (木)

ベルリン国立歌劇場 パーセル「ディドとエネアス」

松岡究です。今回もメンテナンスで投稿が遅れてしまいました。

昨日のオペラは私が2005年に毎年国立歌劇場でやっているバロック週間を初めて聴いた時、プレミエとして出されたのがこのパーセルの「ディドとエネアス」でした。その時の観劇は今でも覚えています。舞台ではダンスを中心に物語が進行し、またコーラス・オーケストラがクレモネージの元に一体となって音楽を奏で、それは見事でした。

演目   ヘンリー・パーセル 「ディドとエネアス」

     ディド:アウゴーレ・ウゴリン  

     エネアス:ロイベン・ウィルコックス

     ベリンダ:デボラ・ヨーク   その他

    指揮:アッティリオ・クレモネージ

    演出・振り付け:サーシャ・ヴァルツ

このプロダクションは、2005年にプレミエを出したあと、ルクセンブルグやモンペリエなどで再演を重ね、ここベルリン国立歌劇場でも、3度目の再演になるヒット作です。

それはヴァルツの大胆な演出・振り付けとクレモネージ(勿論初演の時から全曲暗譜で指揮)の生き生きとした音楽作りが大きな成功の要因です。舞台は誰が主役で誰が脇役ということはなく、歌い手もダンサーも全員が踊り、また役どころには歌い手の他にその内面を表すダンサーが必ず付いています。

カーテンコールも全員が整列し、一人一人のカーテンコールはないのです。こうした考えも今のオペラ界には斬新なことかもしれません。

とにかく終演後はブラボーの嵐で、大変盛り上がった舞台でした。

ただ私としては、初演時の演出・振り付けのほうが見ていて綺麗だと思いますし、そちらの方が良かったような気がします。

     hakaru matsuoka

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