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2006年10月20日 (金)

ベルリンドイツオペラ フランケッティ「ジェルマニア」

松岡究です。昨日今日と比較的穏やかな一日でした。日本よりは寒いですが、そんなに寒さを感じさせない小春日和。

演目 アルベルト・フランケッティ:ジェルマニア(ゲルマニア)

   フェデリーコ・レーヴェ:カルロ・ヴェントレ

   カルロ・ウォルムス:ブルーノ・カプローニ

   リッケ:リセ・リンドストローム

  その他にアルテュール・コチニアン等

   指揮:レナート・パルンボ

   演出:カーステン・ハームス

今日はイタリア式にはジェルマニア、勿論こちらではゲルマニアと言う私には初耳のオペラ。このオペラのアリア「学生諸君よ聴きたまえ」が少しは名が知られているくらいでしょうか。ブラームスの大学祝典序曲に用いられた「学生歌」も聴かれます。

1902年の3月2日にミラノのスカラ座でトスカニーニの指揮、カルーソーのテノールで初演され一時はかなりもてはやされた作品だそうです。それが埋もれてしまったんですね。聞いた印象は言ってみればマイアベーア的作品で、歌もオーケストラも大変豪華な音楽。中には涙をそそるような美しい音楽が存在するのに、印象に残るかというとそうでもない。パルンボの指揮も素晴らしくこのオペラを質の高い水準に引き上げていたし、テノールのカルロ・ヴェントレも素晴らしい声で熱演していたにもかかわらず、なんとなく中途半端。もっと泣かせるなら泣かせる、盛り上げるなら盛り上げてほしいところ。演奏スタイルがもっとネチッコイものだったらもっと聞き手の印象は変わっていたかもしれません。この辺りが現代忘れ去られてしまった原因かも。決して悪いオペラだと言ってるんではないのですよ。

5月から改装されていたというドイツオペラ。でもどこが変わったのか全くわかりませんでした。ただ音響は前よりもっと良くなった気がしました。

     hakaru matsuoka

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