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2006年9月10日 (日)

ベルリン国立歌劇場 ムソルグスキー「ボリス・ゴドノフ」

松岡究です。天気予報によると今日明日は最低気温が8度になるそうです。日に日に秋が深まっていくように感じます。

演目   ムソルグスキー:ボリス・ゴドノフ

配役   ボリス・ゴドノフ:ルネ・パーぺ

      シュイスキー:シュテファン・リューガメル

      シュチェルカロフ:アルフレード・ダーツァ

      ピーメン:アレクサンダー・ヴィノガロフ

      グリゴリー:ブルクハルト・フリッツ

      ヴァルラーム:ミハイル・ペトレンコ

      ミサイル:ペーター・メンツェル   その他

     指揮:ダニエル・バレンボイム

2時間20分休憩無しで連続して上演されました。2場ほどカットされているようで、これは所謂ベルリン国立歌劇場版ということでしょう。

やはり圧倒的にタイトルロールのルネ・パーぺが素晴らしく、最後の死の場面などは聴衆を釘付けにしていました。(本当はあるはずの愛の場面はカットされていましたので、)最初から最後まで休憩無しでの暗い場面を一気に聴かせ見せようということだったのでしょう、その分場面場面は緊張感をはらみ、観客はじっとこらえて見入ることになります。バレンボイムの作り出す音楽もその緊張感をしたたかに盛り上げ、5日のコンサートとは打って変わって素晴らしい音楽を聞かせてくれました。

演出は1598年~1605年の設定を2012年~2019年に読み替えての演出。ですから戦争の場面などはテロの爆弾騒ぎになったり、民衆はそれで避難民の生活になったりとちょっと強引。ボリスも大統領か議員かちょっとわからなかったのですがそんな設定でした。(視力が悪くて字幕スーパーがわからなかったのです)現代にこの物語を移し変えると一番わかりやすい設定ではあったと思います。

       

       hakaru matsuoka

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