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2006年7月 8日 (土)

ベルリンコーミッシェオパー ウェーバー「魔弾の射手」

松岡究です。昨日今日と物凄く暑いベルリンです。気温は33~5度くらいになっているようです。そのせいか昨日は夜の8時半くらいから、今日は夕方の5時半くらいから雷と物凄い通り雨が降りました。特に昨日は雹まで降ってびっくり。「ひょう~っ!」なんてまた親父ギャグ言ってる場合じゃないです。

演目  ウェーバー 「魔弾の射手」

オットカール:ヘルマン・ヴァッレーン

クーノ:クレメンス・スロヴィオチェック

アガーテ:エンマ・ベル

エンヒェン:ミリアム・マイヤー

カスパール:カーステン・ザブロウスキ

マックス:ロベルト・キュンチェル

エレミット:ジェイムス・クロスウェル

指揮:ジン・ワン

演出:クリストフ・ネル

コーミッシェオパーの「魔弾の射手」は4月に見た国立歌劇場のものよりずっと良い出来でした。指揮のワンもこの作品に自信を持っているんでしょう。大変明瞭に振り分けていっているのが良かったと思います。もう少し細部にデリカシーがあったらもっと良かったかもしれません。

歌手でなんと言っても素晴らしかったのはエンマ・ベル。大きなプロポーションの良い体からゆったりとコントロールされた声は、とても心地の良いそして音楽的なものでした。もう一人エレミットを歌ったクロスウェルは、張りのある朗々とした声で、歌うところは少ないにもかかわらず、存在感を出していました。

今日の演出は勿論現代演出ですが、先の国立劇場の田舎臭い芝居(これはもう垢抜けないどうしようもない凡演出)と違って、大変楽しめました。やはり演出が締まると音楽も生き生きとしてくるのは、視覚と聴覚の総合芸術の醍醐味でしょう。

      hakaru matsuoka

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