ベルリンコーミッシェオパー R・コルサコフ「金鶏」プレミエ
松岡究です。きょうも変な天気。晴れていたと思うと急に暗くなって凄い雨が降ったり、また晴れて、気温も低くて12度くらい。寒くて寒くて、手がかじかんできちゃうんですよね。日本はどうなんでしょうか。
今日はコーミッシェオパーが出す今年最後のプレミエ。
題名
リムスキー・コルサコフ:金鶏
指揮:ミハイル・ユローフスキー
演出:アンドレアス・ホモキ
感想から言うと、まあまあ楽しめた舞台でした。この風刺劇をホモキは勿論現代風に読み替えて、占星術師(ヨッヘン・コワルスキー)と金鶏(ヴァレンティナ・ファルカス)の仕組んだ巧妙なわなであったといったことでしょうか。それなりにこの読みはわかりましたし、風刺劇としては成功していたと思います。ただちょっと人を動かしすぎてどたばたした印象を受けました。もう少し重めの部分もあってよかったのではないでしょうか。そのこともあってか、音楽がやけに陳腐に聞こえてきます。ユローフスキーは所謂職人肌の指揮者。無難にオーケストラをまとめてはいるのですが、そこからのメッセージは弱く、ドラマ性に欠ける感じ。従って、休憩を入れても2時間20分のオペラが少し長く感じられました。オーケストラのそのようなさえない音楽とホモキのドタバタ劇で、最後は何だか妙にチープな印象を受けたのは残念でした。
hakaru matsuoka
| 固定リンク
コメント