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2006年5月27日 (土)

ベルリンの音楽界

松岡究です。本当に寒い日が続いています。私のいるアパートはもう暖房が入らないので、一人でいるとしんしんと冷えて、手なんかが冷たくなってしまいます。この天気何とかならないのでしょうか。

ベルリンの音楽界は今ちょうどどの団体も時期のシーズンのプログラムの発表を行いつつあります。シュターツカペレとベルリンシンフォニーはもう随分前に皆さんにお知らせしたと思います。その中で気になることがあるんです。まず第一に、皆さんご存知の通りベルリンには3つのオペラハウスがあります。しかし今書類上は一つのオペラ団体なんですね。STIFTUNG OPER IN BERLINといって機能は一つにまとめられつつあります。来年のシーズン終わりまでは現状のまま行くことになってるのですが、そのあとがまだ決まってません。公けには発表になってないんです。しかしオパーで働いているみんなが、「大リストラがある」「オケや合唱は掛け持ちになって、人数を減らされる」「いつまで劇場があるかわからない」など、色々な噂が飛び交っています。

オーケストラにも色々異変があります。これはベルリンで5年働いていらっしゃる最近お友達になった関さんから聞いた話ですが、「ラトルは解任されて、その後任はバレンボイムかティーレマン」とあの有名なフランクフルト・アルゲマイネ紙にでたそうです。

もう一つドイチェス・シンフォニー・オーケストラ(DSO)は今シーズンまでケント・ナガノが音楽監督でしたが、ミュンヘンの国立歌劇場に音楽監督としていくことになった関係で、その職を辞任し、変わりに主席客演指揮者になることに決定していました。そしてその後任にインゴ・メッツマッハーが決定していたんです。しかし唯一このDSOだけが来期の発表が遅れていて、それもどのオーケストラも立派な本と呼べるようなプログラム冊子を作り上げているんですが、DSOだけは多分何かあったんでしょう。昨日になってやっと簡易プログラムとして発表されていましたが、メッツマッハーの名前がどこにもなく音楽監督という名前自体も印刷されていませんでした。多分もう作ってあった音楽監督の記事やコメント等を載せていた冊子を配ることが出来ない事態が起きたんだということです。DSOは来期は主人不在のオーケストラになってしまいました。

      hakaru matsuoka

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