« トーマス・ダウスガールト指揮ベルリン放送交響楽団演奏会 マーラー「復活」 | トップページ | 五嶋みどりヴァイオリンリサイタル »

2006年5月23日 (火)

ベルナルト・ハイティンクのワークショップ

松岡究です。こちらに来てからの天候が全く変です。4月上旬の頃と同じで、朝いい天気だと思ってると午後には曇ってそのうち必ず雨になります。そんな天気がこの一週間ずっと続いています。気温も来た日こそ24度くらいありましたが、それ以降は15度前後。今日の予報だとあさってくらいには最低気温が5度と出ていました。

そんな中、今日は現在押しも押されもせぬ巨匠と言ってもいいでしょう、ハイティンクのワークショップを見学してきました。場所はUdKと言ってベルリン芸術大学。

ハイティンクは日本ではそれほど正当には評価されていない指揮者だろうと思うんですが間違ってますか?彼の日本公演はほとんど話題にならないし、日本人好みではないのでしょうか?多分日本人は例えばゲルギエフのようなあくの強い人を好み、それを祭り上げてしまうんでしょうか?そういう私も日本では一度も聴いたことはありませんでした。しかし今日彼の指導を数メートルの近さで見ることが出来たんですが、「素晴らしい!彼こそ本物だ」と思いました。曲はブルックナーの4番の交響曲。若い指揮者を相手に(多分この学校の指揮下の優秀な生徒)指導していくのですが、彼が振ると音楽に深みと活気がでてくるんです。全く無駄のない動き、その奥に秘めた情熱、音楽対する誠実さ、そして若さ!そういったものが溢れています。彼の指揮のほうが学生よりも若々しく活気を帯びているのは、「なるほど!」と大いに納得。私もそうだったけど、若い人は振ることに一生懸命なんだな。

アッバードといいハイティンクといい(この2人が最終的にカラヤンの後継争い?をしたのは有名な話です。)、両者ともに素晴らしい指揮者でした。この1週間は再認識させられました。まさにアッパーでカウンターを食らった感じ。

そのハイティンクとベルリンフィルの公演を25日に聴きに行きます。勿論ブログで報告いたします。

    hakaru matsuoka

|

« トーマス・ダウスガールト指揮ベルリン放送交響楽団演奏会 マーラー「復活」 | トップページ | 五嶋みどりヴァイオリンリサイタル »

コメント

ご無沙汰しております。
トランペットをやっております。高見です。
人気ブログランキングからここを知りまして、遊びに来ました。

お元気でしたか?

松岡先生は、忙しく日本とベルリンをいききしていらっしゃるようですね。

実は、今日、明日とシュターツカペレとブーレーズのコンサートでバンダとして産させていただきます。

もしかしていらっしゃる予定でしたか?
昨日は、指揮者の沼尻さんもGPにいらしてましたよ。

投稿: 高見信行 | 2006年5月23日 (火) 16時09分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« トーマス・ダウスガールト指揮ベルリン放送交響楽団演奏会 マーラー「復活」 | トップページ | 五嶋みどりヴァイオリンリサイタル »