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2006年4月26日 (水)

エド・デ・ワールト指揮ベルリンドイツ交響楽団定期

松岡究です。今日はエド・デ・ワールト指揮のドイチェスシンフォニーの演奏会。曲目はモーツァルトのセレナータ・ノットゥールナKv.239とマーラーの交響曲第7番「夜の歌」というNacht Musik特集。

この指揮者は懐かしくて、私が学生時代ラフマニノフの交響曲第2番をロッテルダムフィルハーモニーと録音したものを毎日のように聴いていました。ですからどういう演奏をするのかとても楽しみではありました。

最初のモーツァルトは何か焦点の定まらない感じで始まりました。3月31日に放送交響楽団とヤノフスキで聴いた時のほうが、しまりがあってよかったと思います。ただ聴衆をとても楽しませたのは、3楽章で4人のソロ一人一人がカデンツを演奏したことです。こういう趣向は初めて聴きましたが、なかなかいいものです。

マーラーはとても清潔感のある演奏。ここぞと言う時にもっと粘ってほしいところが何箇所かあり、その為か毒気がなくなりちょっと物足りない感じでした。しかしマーラーのスコアを実にすっきりと音にしていたのはさすがです。決して押しの強い指揮ではありません。しかし章句人的な技を充分に発揮して、聴衆から暖かい拍手を受けていました。

        hakaru matsuoka

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