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2006年3月31日 (金)

E・インバル指揮ベルリン交響楽団定期

松岡究です。本日はインバルの指揮するベルリン交響楽団(BSO)の定期演奏会の報告です。プログラムは最初がブゾーニのピアノとオーケストラのためのコンチェルト・シュトゥック、後半がブルックナーの交響曲第7番。ピアノは新人でドイツ人と韓国人のハーフのカロリーネ・アラッシオ。

最初のブゾーニ。プログラムにブゾーニはドイツ人でもなくイタリア人でもない、保守主義者でもなくシェーンベルク信奉者でもない。彼は大都会の作曲家とあるんですが、何のことやら。勿論この曲は初めて耳にする曲ですが、構えが巨大でがっしりしているんだけど、精神的なものはあまり感じないんです。一見(一聴)ブラームス風のコンチェルトのようなんですけど、そんなに技巧を駆使しているような曲でもなさそう。なんか得体の知れない不思議な曲です。ピアノを弾くアラッシオは綺麗で結構骨太な音は持っているんだけど、何が言いたいのか自分がわかってない感じ。だから聴いていて全くつまらないんです。

後半のブルックナー。これはもうインバル節、はっきりと好き嫌いが分かれるでしょう。私は嫌いです。なぜか!彼のブルックナーは神秘とか祈りとかいった物は皆無のように聞こえてくるんですね。結構綺麗にまた歌うべきところは歌っているんですが、オーケストラから出てくる音に奥深い物がないように思うんです。2楽章の例のワグナーの死を予感させたメロディーも安易に演奏しているように聞こえてくるんです。魂の叫び、とてつもなく悲しみを通り越したところにあるような一点の曇りもない精神性。インバルのブルックナーには何もなかったなあ!と言うことでそそくさと引き上げてまいりました。

追伸

インバルは今季を最後にベルリン響を去って、後任にはローター・ザグログセグが就任します。その就任前のコンサートを1月に聞きましたが、彼も好きではないですね。(マーラーの大地の歌でしたが)

    hakaru matsuoka

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