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2006年2月17日 (金)

ベルリンフィルとアラン・ギルバート

松岡究です。今日はとても暖かくて、といっても気温5度くらいですが、この気温でもとても暖かく感じますね。天気は早朝雨が降ったと思ったら、晴れたり曇ったり、また夕方からは少しぱらついたりと、そう日本では日本海側の天気に似てるところがあるかもしれません。

今日のベルリンフィル定期、昨日マーラーの3番に変更になりましたと言いましたが、行ってみるとまた違っていて、結局前半がブラームスの交響曲第3番、後半がシューマンの交響曲第1番「春」と言う内容でした。本当はハイティンクがハイドンの交響曲第96番「奇蹟」、バルトークの舞踊組曲、そしてブラームスの交響曲第3番と言うプロを振るはずでした。昨日フィルハーモニーの入り口にはマーラーの第3番と言う張り紙がしてあったのはいったいなんだったんでしょうね~。会場での噂によるとハイティンクがキャンセルになって、客のキャンセルを防ぐ所謂情報操作という見方もあるそうです。なるほど一理あると思いました。

さて演奏ですが、まずブラームス。自然な音楽の流れを作りながら、あまり感情過多になることなく、神経の行き届いた素敵な演奏だったと思います。私ならもっと陰影を利かせると思うようなところも、淡々とテンポを運んで行くので物足りなさも残る反面、さわやかな感じのするブラームスでした。後半のシューマン、これがちょっと疑問の残る演奏。彼は「春」を本当に春として捉えているのだと思うんですが、最初から最後までハッピーなんですね。ですから音楽が単調になって、聴いていて少し飽きてきちゃうんです。シューマンの難しさといってもいいのですが、この曲は私に言わせれば「春」ではなくて「春を待ち焦がれる冬」の交響曲なんです。例えば第2楽章、暖炉を囲みながらゆっくり幸せな会話をしているような、何かそういった暖かさを感じるその背後に厳しい冬の寒さがなければならないんだけど、彼のは外で花見してる感じの音楽でした。ほとんどの楽章がそういった音色で弾かれているので、悪くないんだけど・・・・・

地球温暖化で冬の寒さを以前ほど感じなくなったと、こちらの人たちも言っています。確実に1800年代は現在よりかなり寒かったに違いないと思いますが、こういった曲を演奏する場合今はイメージしにくい時代になっているのかもしれません。

シューマンというのは本当に難しい。オーケストレーションの問題もさることながら、曲のイメージと演奏スタイルに言葉では言い表せない関係の何かがあると思っています。それは何でしょう?誰か言葉で表現できる方はいらっしゃいませんか?

アラン・ギルバートもベルリンフィルデヴューでした。

      hakaru matsuoka       松岡究

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