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2006年2月12日 (日)

サイモン ラトルとは

松岡究です。私が本格的に研修し始めたのは去年の4月からですが、その間もない頃、久しぶりと言うか、ベルリンフィル・ラトルを初めて聴きました。以前はバーミンガム響と日本でやったのを聴いていただけですから、今回が初めてといってもいいかもしれません。曲はブリテンの「ピーター・グライムズ」全曲、演奏会形式による上演でした。この演奏を聴いた時にまず演奏会でここまでどうしてできるのかというその完成度の高さと、ベルリンフィルの柔軟で明るい音色に圧倒されたのを昨日のことのように良く覚えています。ステージにはオケと合唱そして歌手が所狭しと動き回り、全員が音楽を楽しんで演奏しているのが、もうすぐに手の届く距離にいる聴衆にようくわかるんですね。

ラトルの弟子で、私がベルリンに来て知り合った(いまはもう友達ですが)キンボー・イシイ=エトウ(彼は次期シーズンからコーミッシェオパーのカペルマイスターになります)に言わせると、「毎回本番で違ったことをやっていて、なおかつそれを楽しんでるんだ」と言うことでした。そうなんです。本当に楽しんでるんですよ。そしてベルリンフィルもラトルがどう出てくるかということを楽しんでいるんですね。「今日はそう来たんなら、俺たちはこう返そう」という会話が成り立っているわけです。勿論高い次元でそうなってるんです。

これこそ指揮者とオーケストラの理想的な姿ではないでしょうか、ね~。その後もストラヴィンスキーの「火の鳥」、シューベルト交響曲第8番「ザ・グレート」、ショスタコーヴィッチ交響曲第1番、マーラー交響曲第4番などを聴きましたが、どれもこれもすばらしくて、「火の鳥」の時なんかはラトルは舞台でもう踊りださんばかりの、インスピレーションにあふれた指揮でした。彼のコンサートを聴くたびに脱帽しています。

このベルリンフィルのコンサート、いったいいくら位で聴けると思いますか?一番高くて(でもこの価格になるのはめったにありませんが)120ユーロ、普段は83ユーロくらいです。一番安い席(合唱席とでも言うべきPODIUM)は8ユーロから、立ち見もその時によって違いますが、7ユーロからです。今ユーロは強くて両替すると147・8円くらいになります。でも一番高くてもこの値段なら皆さんも、何度も足を運びたくなるでしょう?!勿論ベルリンフィルは破格にこちらでも高いんです。他のオーケストラは間違いなくこの半額です。安い席はあまり違いませんけれど。

コンサートやオペラの評のほかにこのようなコラム的なことも書いて行きます。どうぞお楽しみに。

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