« 「ポッペアの戴冠」ルネ・ヤーコプス | トップページ | コルンゴルト「死の都」ベルリン・ドイツオペラ »

2006年2月21日 (火)

ベルリン国立歌劇場管弦楽団定期

松岡究です。今日はシュターツオパーのオーケストラの定期に行ってまいりました。指揮はフィリップ・ジョルダン、ヴァイオリンはニコライ・ズナイダー。曲はドビュッシー「ノクターン」、シマノフスキーのヴァイオリン協奏曲、そしてチャイコフスキーの交響曲第5番。指揮のジョルダンは大変若い指揮者で、見た感じ30前半。まだ指揮姿には教科書どおりというか、遊びがないというか、でも何かほほえましいものを感じました。オーケストラも彼の音楽をやってやろうという姿勢が見えてすばらしい。

最初のドビュッシーは折り目正しくきちんとした演奏で、といっても硬くなく透明感のある素敵な演奏でした。かなりの才能と見受けました。次のシマノフスキーが今日の白眉。ヴァイオリンのズナイダーは譜面を見ながらでしたが、美しい音でまったく嫌味がなく、しかし歌うところはしっかり歌って、主張すべきは主張してすばらしい。指揮のジョルダンもオーケストラから大変説得力のある響きを引き出して聴き応え十分でした。後半のチャイコフスキー、よく考え抜かれた解釈で、これも大変共感を持って聞きました。途中3楽章でオーケストラがちょっと破綻する場面がありましたが、そんなものは取るに足りない傷。最後までしっかりとオーケストラをコントロールして観客のブラボーを盛んに請けていました。

指揮の技法で思ったことですが、彼はほとんどいあゆる「叩き」と言うものとは無縁の指揮です。元来指揮法とか指揮のメソッドと言うものは存在せず、結局先天的に振れる人が振るんだと思うんですね。振れない人にいくら指揮法を教えても無駄で、振れない人は振れません。それは本当に厳然たる事実ではないでしょうか。ベルリンでいろんな指揮者を見てきていますが、「叩き」とかなんかに振り回されないように、特に若い方は気をつけてください。多分アッバードもマゼールも「叩き」なんて出来ないんじゃないのかな。

|

« 「ポッペアの戴冠」ルネ・ヤーコプス | トップページ | コルンゴルト「死の都」ベルリン・ドイツオペラ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/46462/781629

この記事へのトラックバック一覧です: ベルリン国立歌劇場管弦楽団定期:

« 「ポッペアの戴冠」ルネ・ヤーコプス | トップページ | コルンゴルト「死の都」ベルリン・ドイツオペラ »