« ベルリンフィルとデヴューのぺトレンコ | トップページ | 独り言 1 »

2006年2月15日 (水)

ベルリンの友達 1

松岡究です。昨晩はたいへんたのしい時間を過ごしました。ベルリンに在住の勿論私の友人でもある、バリトン歌手の「田辺 とおる」さんと、かれこれ4時間以上食事をしながら音楽談義に花を咲かせました。ちょっと紹介すると、彼は今45歳ですが、18歳でヨーロッパに単身やってきて、まずザルツブルグのモーツアルテウム音楽院にフルート専攻で入り、その後彼の伝説的なテノール歌手・山路芳久さんにめぐり会って声楽を始めます。もうその時にはフルーティストではなく声楽家になろうと決めていたらしく、山路さんの師匠の疋田先生を頼って、武蔵野音楽大学に入りなおしそれを卒業なさってからまたヨーロッパへ旅立ち、色々な劇場の専属歌手を勤められて、今日に至っている方です。ご自分でキャラクターバリトンと、あるいは自分は「芸人」であると仰っておられるように、大変個性豊かな、そして頭脳明晰な方です。勿論ドイツ語はぺらぺら以上、イタリア語も難なくこなし、彼の有名な映画(渡辺謙主演)の、何でしたっけ?のドイツ語スペイン語フランス語の吹き替えを担当した語学のスペシャリストでもあります。「ラスト サムライ」でした。

彼との話の中で、シューベルトの話になったとき、指揮者の間でも昔から大問題になっている「アクセントなのかディミヌエンドなのか」ということ、あるいは3連符と付点音符が同時に存在した時の演奏法などに対して、指揮者の僕の方が勉強になるような含蓄を持ってらっしゃるんですね。そういえば、昔、サバリッシュがN響とベートーベンの7番をやったときに、是非アンコールをとN響からお願いされて、サバリッシュはわざわざディートリッヒ・フィッシャーディースカウに電話されて、「ベートーベンの7番の後に演奏できるアンコールはないか?」との質問に、「それは何もない」と答えられたとか。勿論サバリッシュはアンコールはしなかったそうです。つまり田辺さんもディースカウと同じように大変うんちくのある方なんです。

その彼が2月28日に横浜の神奈川区民センター かなっくホール(045-440-1211)にて、シューベルトの「冬の旅」全曲を歌われるそうです。値段は4000円。交通手段は京浜東北線「東神奈川」、京浜急行「仲木戸」下車。その演奏会のお知らせはこちらからご覧になれます。http://homepage1.nifty.com/opera/2006_0228.htm  です。

今回歌われた後に、ドレミ楽譜から自分が今回校訂した、「冬の旅」を出版なさるそうです。またプログラムの原稿も見せていただきましたが、これを当日買うだけでも価値があるんじゃないかと思います。若し皆さんの中に興味をもたれた方がいらっしゃるなら、是非行かれることをお勧めします。

|

« ベルリンフィルとデヴューのぺトレンコ | トップページ | 独り言 1 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/46462/713744

この記事へのトラックバック一覧です: ベルリンの友達 1:

« ベルリンフィルとデヴューのぺトレンコ | トップページ | 独り言 1 »